Jリーグ欧州スタジアム視察2014
31/63

Ⅲ‐2.ストーク・シティF C_ Jリーグ欧州スタジアム視察2014報告書 (2014年2月8日(土)~16日(日)) 30 ホームクラブ概要 (Stoke City F.C.) 【リーグ】 Barclays Premier League (イングランド1部) 【創設】 1863年 *プロ化は1865年 【ホームタウン】 ストーク・オン・トレント (人口 249,000人/2011年時点) 【スタジアム】 Britannia Stadium (ブリタニア・スタジアム) *BritanniaはThe Co-operative Bankの金融サービス機関 27,743人収容 完成: 1997年8月30日 / 建設費: £1,470万(28億5,180万円) 【平均入場者数】 26,922人 (2012/13シーズン) 【タイトル】 リーグカップ優勝 1回 (1971/72) 1.クラブに関して (1)ストーク・シティFCの歴史 1863年に創設されたストーク・シティFCは、世界でも最も古いプロサッカークラブのひとつであるといわれている(プロ化は1885年)。その長いクラブの歴史はスタジアムのいたる所に表現されている。 ストーク・シティFCは、イングランド代表で1956年に最初のバロンドールを受賞した伝説的選手、サー・スタンリー・マシューズ、CBE (Sir Stanley Matthews CBE, 1915年2月1日~2000年2月23日)が所属したクラブであるが、スタジアムへつながる道路は、そのスタンリー・マシューズの名が名づけられ、スタジアムの所在地は、そのままStanley Matthews Way, Stoke-on-Trentである。 現在のストーク・シティFCは2008年に20年ぶりに プレミアリーグに復帰し、今シーズンで6年目を迎えて いる。 (2) ホームタウン ストーク・オン・トレント市は、17世紀から英国における高品質の陶器(Potteries)生産の中心地であり、ロイヤルドルトン、ウエッジウッド、ミントン等の高級陶器メ ーカーは全てストーク・オン・トレントで生まれ、現在でも基盤としている。また著名な陶芸家も多く輩出しており、古くは前出のウエッジウッド社の創設者であるジョサイア・ウエッジウッドから、近代にいたってはスージー・クーパー等が挙げられる。 こうした背景から、チームはThe Potters(陶工)と呼 ばれ、地域で親しまれている。 2. スタジアムについて (1)ブリタニア・スタジアム 1878年から119年にわたって使用されてきた本拠地、ヴィクトリア・グラウンドがテイラー・レポートの基準を満たさなかったため、1997年に新しいストーク・シティのホームスタジアムとして建設されたもの。 建設資金は命名権所有者であるBritanniaとのスポンサー契約費や、フットボールトラスト(リーグ、サッカーくじが協力している政府の基金で、安全なスタジアム・グラウンドの整備を目的としている)からの助成金が活用されている。 Ⅲ.イングランド 2.ブリタニア・スタジアム (ストーク・シティFC) 2014年2月13日訪問 伊藤 緑 (Jリーグ)

元のページ  ../index.html#31

このブックを見る