Jリーグ欧州スタジアム視察2014
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Ⅱ‐2.BSCヤングボーイズ_ Jリーグ欧州スタジアム視察2014報告書 (2014年2月8日(土)~16日(日)) 16 ・ 2階のフューチャーラウンジは1,200席の立食、 地元中小企業の経営者が中心。 CHF 3,500(39万9,000円)/年。 ・ 3階のチャンピオンズラウンジは600席の着座 席、料理はバイキング。 CHF7,500(85万5,000円)/年~。 ・ 4階のスカイラウンジ100席とスカイボックス 5室、プレジデントクラブ90席はフルコース サービス。 試合開始2時間前から終了1時間30分後までゲストはスタジアムで過ごす。食事のキッチンは5箇所、5つ星ホテルの料理を提供出来るレベルで、世界中からの来場者にスイスクオリティーを提供。試合時は、350名のスチュワードと50名のVIP対応ホステスで運営される。 個室は年間契約の企業が内装を自由に施し、顧客を招き商談用ショールームとしても利用。 6.サッカーに頼らない収入確保 年間のイベント数は約2,000回 ‣ Non Standard Events: 10回 (コンサート、アイスホッケー、ボクシング、 代表国際試合) ‣ Standard Events: 18回(スイスリーグ公式戦) ‣ Minor Events: 1,800回 (国際会議、講演会、商品発表会等) 観光局、スポーツ省などとコンタクトを取り、月曜日から金曜日まで毎日イベントで使われている。 7.所感 今回の視察ツアー訪問国の中で、日本のお手本となるスタジアム経営ではないかと感じた。 クラブ収入の半分近くが放送権料収入のイングランド・スペイン・ドイツと比べ、スタジアム収入でクラブ収入のほとんどを捻出するスイスの各クラブの経営方法は日本のクラブがお手本として学ぶところが多々ある。 複合化することでの年間を通した賑わい、試合開催日以外の施設の有効利用が出来、市民コミュニティの場としての活用と、情報発信元としての機能を持つ。 スタッフ教育もシステム化し、指導者も配置され、高いレベルで維持し、ホスピタリティと安全をバランスよくコントロールされている。クラブ・スタジアムが市民に愛され、誇りに思われ、歴史と文化を大切に守りつつ街に溶け込んでいる。 多種多様な用途に対応でき、ほぼ毎日利用されている 24人が収容できるスカイボックス、商談には最適の環境 スカイラウンジへ装飾されたスポンサーのバイク ⒸBSC Young Boys ⒸBSC Young Boys ⒸBSC Young Boys チャンピオンズラウンジ。テーブルがきちんとセットされている ⒸBSC Young Boys

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