Jリーグ欧州スタジアム視察2014
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Ⅱ‐2.BSCヤングボーイズ_ Jリーグ欧州スタジアム視察2014報告書 (2014年2月8日(土)~16日(日)) 15 複合施設にすることでスタジアム単独での建設より費用は格段に安い。 行政が税金を投入し建設しなくても収益が見込めるので民間企業が取り組む。 20%をtoto(国)より助成。スイスではtotoの助成対象は「その目的」に対してなので経営者が民間企業でも助成対象になる。 観客席を覆う屋根には9,000㎡の京セラ製ソーラーパネルが設置されている、地元電力会社の負担により実現、10年で投資回収できる。 4.立地と集客 (1)交通手段 トラムの「Wankdorf center」駅はスタジアムに隣接、鉄道駅(Sバーン)「Wankdorf」駅も徒歩10分の近さ。バス停も隣接。 入場チケット所有者は試合当日トラム・バスの乗車無料(ZONE2)。来場方法の割合は公共交通65~70%、その他が自家用車他。 (2)駐車場 スタジアム地下には650台の駐車場、敷地外にも広大な駐車場を準備している。 ショッピングセンターと共用の駐車場だが、サッカー開催時には閉店しているので利用に支障は無い。 5.ホスピタリティあふれるスタジアム スポンサーは「財布を持たずにスタジアムへ」。を理念としている。 約2,000席のホスピタリティシートを設置。 ホスピタリティシートは年間契約で1,500席を販売済み、入場料収入の60%が上記ラウンジからの収入とのこと。 ベルンのビジネスの中心として著名人が集い、スタジアムが商談と社交の場となる。入り口には名刺入れスタンドが設置され、ラウンジを使用する各社の名刺を入れてある。 大きな吹き抜けのある、ショッピングセンターのエントランス VIP席入り口に設 置された名刺入れ スタンド スタジアム前を走るトラム ソーラーパネルが敷き詰められた観客席の屋根部分 ピッチは2012年に人工芝から天然芝に切り替えられた Ⓒ2014Google

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