Ⅱ‐2.BSCヤングボーイズ_ Jリーグ欧州スタジアム視察2014報告書 (2014年2月8日(土)~16日(日)) 14 Ⅱ.スイス 2. スタッド・ド・スイス,ヴァンクドルフ,ベルン (BSCヤングボーイズ) 2014年2月11日訪問 小川 雅洋 (ファジアーノ岡山) ホームクラブ概要 (Bermer Sport Club Young Boys) 【リーグ】 Raiffeisen Super League (スイス1部) * Raiffeisen=ライファイゼン銀行 【創設】 1898年3月14日 【ホームタウン】 ベルン (人口:127,515人/2012年12月時点) 【スタジアム】 Stade de Suisse, Wankdorf, Bern (スタッド・ド・スイス,ヴァンクドルフ,ベルン) 31,200人収容 完成: 2005年7月30日 / 建設費: CHF3億5,000万(301億円) *内、スタジアム部分のみの建設費は、CHF7,000万(60億2,000万円) 【平均入場者数】 17,237人 (2012/13シーズン) 【タイトル】 リーグ優勝11回、カップ戦優勝6回、リーグカップ優勝2回 【日本人選手】 久保裕也選手(元・京都)が2013年6月から所属 1.スタジアムの歴史 1922年ヴァンクドルフ・スタジアムとして建てられ、1954年ワールドカップスイス大会の決勝戦ではドイツ初優勝の瞬間を迎える。 スタジアム前広場には、その時の時計を撮影した写真が張られたモニュメントが設置されている。 ドイツ人には「ベルンの奇跡」として大変愛されているスタジアムでもある。 2.ベルンについて スイスの首都であり、旧市内全体が世界遺産にも登録され歴史、文化を強く感じる街。 「スポーツの首都」とも言われ、市民のスポーツへの関心は非常に高く、市民の生活水準もスイス屈指であり、趣味としてハイレベルなスポーツ観戦を求め ている。アイスホッケー、自転車競技などのヨーロッパ選手権などもスタジアムで行われる。 3.スタジアム建設について スタジアム建設のコンセプトは、1日中、老若男女を問わず楽しめること。 ベルン市民との繋がりも大切にするため、複合施設として建設。ショッピングセンター20,000㎡、オフィス11,341㎡、スクール8,422㎡、ディスコ1,000㎡、フィットネス、などを併設。 スタジアム所有者は民間企業。土地はベルン市から100年間の無償貸与。複合施設全体の総工費CHF 3億5,000万 (301億円)、内スタジアム建設費CHF7,000万 (60億2,000万円)。 *当時のレートCHF 1=86円 スタジアムの向かいには専門学校とマンション 旧スタジアムで行われた1954年ワールドカップスイス 大会決勝、ドイツ初優勝の瞬間(西ドイツ3-2ハンガリー)
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