スタジアムプロジェクト欧州視察2010報告書
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Ⅱ‐1.ヴォルフスブルク Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 7 クスの契約企業はドイツ全土から集まっているが、スポンサーは地元企業が多い。 スカイボックスを出ると、スポンサーラウンジになっており、そこにバーカウンターやビュッフェ用に食事を並べるコーナーがある。たくさん並べられたテーブルは美しくセッティングされていた。選手の家族のためのラウンジや、招待者(100名)用のラウンジもここにある。選手家族用ラウンジには託児スペースがあり、試合中は専門スタッフが子どもたちの面倒を見るようになっている。 ◆観客ゾーン a.入場ゲート どのゲートにも屋根があり、スキーデータ社のターンスタイルが設置されている。入口は人が一人通れる程度の広さで、出口は別途大きく扉が開くように作られている。 b.入場券売場 各ゲートに用意されている。ビジターチームサポーターには専用の窓口がある。 c.観客席 収容人数は約30,000人。このうち8,000席は立見席で、国際試合の際は4,000席の椅子席となる。 また、ファミリー席が3,000席×2ブロック用意されている。ブロックの前には遊具のあるキッズスペースがあり、専門スタッフも付いている。試合中も子どもたちが楽しそうに遊んでいた。 障がい者席も充実している。車椅子席は80席あり、1席€8(960円)。付き添いは無料である。視覚障がい者用の席は10席あり、ここでは2名のトレーニングを積んだスタッフによる実況を聞くことができる。 ビジターサポーター席は可動式の柵で分離されており、ビジターサポーターの人数に応じて増減することが可能である。 d.コンコース 常設の売店、救護室、トイレなどがクラブカラーのグリーンに塗られ設置されている。1Fスタンドの最上段にコンコースがあ契約企業によって全く雰囲気の異なるスカイボックス 視覚障がい者用席。ヘッドホンが用意されている 実況放送を行うスタッフ 立見席 椅子が格納された状態になっている

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