スタジアムプロジェクト欧州視察2010報告書
78/91

Ⅵ‐1.バイエルン・ミュンヘン Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 77 (1)ファシリティ ①グラウンド 天然芝5面、人工芝2面。天然芝のうち2面はトップ専用で、ヒーティングが入っている。2名のグリーンキーパーにより管理されている。1日2回芝を刈っており、年間を通じて良い状態を保持している。また、土質にはこだわっている。 ②ユースアカデミー 左の写真の灰色の建物がユースアカデミー。ミュンヘンから60km以上離れた地域の選手が生活しており、学校にもここから通っている。現在は15名の選手が生活。この選手たち以外にもホームステイや自宅から通っている選手がいる。今のトップチームには6名のアカデミー出身選手が在籍し、ドイツ代表でも活躍している。また、他クラブで活躍している選手も多い。ヨーロッパではFCバルセロナに次いで育成が成功しているクラブと言える。 ③パフォーマンスセンター ◆トレーニングルーム ここで選手たちはコーディネーションのトレーニングや、怪我のリハビリ等を行う。最新のトレーニング機材を導入しており、選手は週2~3回ここでトレーニングしている。怪我のリハビリを病院で行わずここで行うのは、怪我をしてもチームに関わっていることを理解させるためである。 マッサージルームでは、トレーニングを終えた選手たちがトリートメントを受けていた。 ◆ラウンジ 選手たちは朝食から始まり、トレーニング、メンテナンス、昼食、自由時間等、毎日8時間をゼーベナー・シュトラーセで過ごす。リラックスしたり、コミュニケーションを取ったりすることが重要である。このような場所が懸け橋となる。

元のページ  ../index.html#78

このブックを見る