Ⅵ‐1.バイエルン・ミュンヘン Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 74 ポンサーラウンジを使用する。ニーズがあり、改修し拡張しているそうである。 ◆ビジネスラウンジ ビジネスラウンジは4,000 m2で2,200名収容。FCBのホームゲームでは1席あたり年間€6,000~10,000(72~120万円)と高額だが大変な人気で、キャンセル待ちの状態である。天井のデザインが特徴的で、バーゼルのスタジアムと同じデザイナーによるものだが、賛否両論あるとのこと。 ◆スカイボックス スカイボックスは106室あり、全てアリアンツ・アレナが販売・運営し、重要な収入源となっている。40㎡からいくつかの大きさがあり、内装は契約企業が自由に決定でき、5年契約で年間€9万~25万(1,080万~3,000万円)。今年が契約更新のタイミングだったが90%が継続、残る10%も完売し、キャンセル待ちの状態である。契約企業は試合日以外も使用することができ、ケータリングサービスや駐車場はオプション契約。1室につき、テラスの観客席分の人数を招待することができ、全体で1,400人収容となっている。ぐるりと1周配されており、廊下は800mに及ぶ。 ◆イベントボックス 8室あり、契約企業が自由に使える。 契約企業の1つ「SIEMENS」はイベントボックスをクッキングラウンジに改装し、この日ちょうど料理教室を行っていた。FCBも1室所有しており、我々との質疑応答はそこで行われた。FCBのイベントボックスは試合日には1席あたり€400(48,000円)で販売しているとのこと。 ⑦ショッピングゾーン ショッピングゾーンにはアリアンツ・アレナ・ショップ、FCBメガストア、1860ミュンヘンメガストアのほか、アウディショップ、子供向けのレゴ・シュピールヴェルト(遊び場)、レストランがあり、試合開催日だけでなく、スタジアムツアーやその他のイベントなどで来場する人々のために毎日オープンしている。 また、歴代選手の写真を飾ったり、フォトポイントとなるような場所を用意し、楽しませる工夫をしている。 スカイボックス契約者 ある企業のスカイボックス
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