スタジアムプロジェクト欧州視察2010報告書
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Ⅵ‐1.バイエルン・ミュンヘン Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 73 り設計された。各部屋とも200m2ある。 我々が見たのはFCB用の更衣室で、クラブカラーである赤を使い、ロッカーの貴重品入れにはエンブレムがあしらわれていた。ロッカー上部には選手の写真が掛かっており、使用する位置が決められているとのこと。このロッカーはアメリカン・フットボールのものを参考にしたそうである。併設のリフレッシュルームには風呂があり、温度調節が自由にできるようになっている。 ④選手入場口 チーム更衣室を出ると、上記写真の場所に両チーム選手は一度集まる。この階段を下り、さらに上ってピッチに出る。 選手入場時はこのように開いており、ここから選手が登場し、選手入場が終了すると下のように閉じた状態となる。まさに「劇場」である。 ⑤ミックスゾーン 500m2の広さがあり、両サイドにパテーションが常設され、たくさんのメディアが一度に取材できるよう配慮されている。チーム更衣室からすぐの場所にある。ブロックは、TV、ラジオ、ペン記者の順。 ⑥VIPゾーン スカイボックスやビジネスラウンジの入口はメインスタンド側コーナー部分にある。専用の入口となっており、ここからはエスカレーターでフロアを上がっていく。待たせることなく、スムーズにゲストを移動させることができる。4Fにスポンサーラウンジ、5Fにビジネスクラブ、6Fにスカイボックスが配されている。スポンサーラウンジなどはFCBと1860ミュンヘンとでは内装を変えるため、各階に大きな倉庫を設置している。 ◆スポンサーラウンジ ビッグスポンサーは個別のラウンジを所有しているが、それ以外のスポンサーは1,200名収容のス

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