スタジアムプロジェクト欧州視察2010報告書
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Ⅵ‐1.バイエルン・ミュンヘン Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 70 ホームクラブ概要(FC Bayern München) 【リーグ】 Bundesliga(ドイツ1部) 【創設】 1900年 【ホームタウン】 ミュンヘン (人口:1,330,440人(2009年12月現在)) 【スタジアム】 Allianz Arena (69,901人収容) 【平均観客数】 2009/2010シーズン:69,000人 【成績】 2009/2010シーズン 1位 【獲得タイトル】 リーグ優勝 22回(うち3連覇3回) ドイツカップ 15回 リーグカップ 6回 UEFAチャンピオンズリーグ 4回(欧州チャンピオンズカップ3連覇含む) 欧州カップ・ウイナーズ・カップ 1回 UEFAカップ 1回 世界クラブ選手権 2回 1. 未来の理想形 今回の欧州視察の最終目的地はミュンヘン。これまでは各クラブのホームスタジアムとして参考になる規模感のスタジアムを見てきたが、更に次のステップの目標とすべきスタジアムとして、アリアンツ・アレナを視察した。また、このアリアンツ・アレナをホームスタジアムとして戦うドイツNo.1クラブ、FCバイエルン・ミュンヘン(以下、FCB)のヘッドオフィスおよび練習場である「ゼーベナー・シュトラーセ」も併せて視察した。 2. アリアンツ・アレナ バス車窓より外観を望む アリアンツ・アレナのVIPエントランスにてスタジアムを運営している「Allianz Arena München Stadion GmbH」(株式会社)の代表取締役・ムッツ氏が出迎えてくれ、スタジアムツアーならびに質疑応答を行ってくれた。ムッツ氏はスタジアム建設のエキスパートであり、2001年に建設プラン策定を始めたところから関わっているとのことであった。 (1)建設の経緯 FCBと1860ミュンヘンは、1972年よりオリンピア・シュタディオンをホームスタジアムとして使用してきた。1972年のミュンヘンオリンピックのために作られたスタジアムであり、このスタジアムを使用していた当時FCB会長だったフランツ・ベッケンバウアーが「ここを使用していてはこれ以上成功できないのでは」と語ったとのこと。理由としては築30年経とうかというスタジアムであること、また陸上トラックがあり臨場感がない、ということが挙げられる。ミュンヘン市にとっても、オリンピア・シュタディオンではドイツ開催が決定したFIFAワールドカップを開催Ⅵ.ドイツ 1. アリアンツ・アレナ/ゼーベナー・シュトラーセ(バイエルン・ミュンヘン) 2010年10月25日訪問 青山 優香(Jリーグ事務局)

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