スタジアムプロジェクト欧州視察2010報告書
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Ⅴ‐2.ハーツ Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 62 6. 所感 今回、ハーツFCを訪問させてもらい、まず驚いたことは、「ハーツのおもてなしの心は、度を超えて素晴しい」と感じたことだった。 クラブの伝統に全ての職員が誇りを持ちつつも、決して甘んじることなく、将来的な発展のために邁進していく、ということが職員の1日の立ち振る舞いすべてから感じ取ることができた。 特に、試合前のホスピタリティ、試合中のサポート、試合後のクラブのプレゼンテーション、新スタジアム構想など、現状のハーツを余すところなく、紹介していただいた点は感謝し尽くせないほど濃いものであった。 この訪問から思うことは、「ハーツとして発展して行きたい、だからあらゆるパートナーに対してできる限り全てのことを行い、結果サポートを受ける」といった、パートナーと心根で繋がっている、そんな印象を受けずにはいられなかった。また、こういった、クラブであるからこそ、ヨーロッパに、世界各国にハーツをサポートしたいという独立した団体があるということも頷ける。 加えてハーツでは、クラブを愛してくれる人々に、「どうしたら満足していただけるか」ということを強烈に意識して活動しており、試合のみでは経営が厳しくなっているサッカービジネスの現状に対する1つの回答を得た気がした。 いずれにせよ、その名(Hearts)に違わぬ「熱い心(ハート)」を持つ、クラブスタッフ、スポンサー等に支えられたサッカークラブの代表格であると思わずにはいられなかった。 WE SHARE YOUR DREAM2022年FIFAワールドカップ日本招致構想がんばってくださいハーツは応援しています! ハーツのプレゼンの最後には、日本のワールドカップ招致への応援メッセージがスクリーンに映し出された

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