スタジアムプロジェクト欧州視察2010報告書
62/91

Ⅴ‐2.ハーツ Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 61 (7)具体的な改修ポイント ①ラウンジの拡張 1,000人以上を収容できるホスピタリティ・ラウンジを設ける予定。 ②スカイボックスの新設 25室のスカイボックス新設を予定。 ③新グッズショップ ④ホテル、ジム、レストラン、オフィス、住居の建設 スタジアムにこれらの複合施設を建設することで、地元に新たに約250種類の雇用機会(職種)を提供できると考えている。 また、クラブは、現在の古いメインスタンドの一部を、記念としてラウンジに展示することなどを検討している。さらに、ハーツを身近に感じてもらえるよう、外壁のレンガを一個ずつ分けてサポーターに販売することも考えている。 いずれも、クラブのビジネス環境のグレードを上げるもの。 (8)改修に際する資金的な支援 改修にあたっては地元行政からの支援や優遇は一切受けていない。 ただし、ユニフォームスポンサーの銀行(リトアニアの銀行)の代表であり、クラブの代表でもあるロシア生まれのロマノフ氏(富豪)が、ハーツにすごく親近感を抱いてくれている。 現在でも、メインスポンサーであることに加えて資金面であらゆるバックアップをしてくれている。 そのため、スタジアム建設についても資金援助を期待しているが、他企業ともタイアップして、スタジアム改修資金の一部を補うことができればと思っている。 ◆スタジアムについて(チーム監督のコメント) サッカースタジアムは、臨場感のある雰囲気が非常に大切だと思っている。そういう意味では現時点でも非常に満足している。 唯一、いまのスタジアムに苦言を呈すると、メインスタンドが古すぎる。しかし改修が行われれば、他クラブのように、スタンドと併設したバー、レストラン、ホテルがあるモダンなスタジアムになる計画だと聞いている。 このスタジアムもメインスタンドがマルチファンクションのようになれば、施設、設備としても非常に充実すると思っている。 ただ今のままだとしても、雰囲気では満足だ。 ヒブス(地元のライバルチーム)よりは、ずっとマシ。 監督のジム・ジェフェリーズ氏 スタジアム案内 プレゼンテーションを行った サウザン氏 メインスポンサーのロゴ カンプ・ノウ、オールドトラフォード等も 手掛けているAFLアーキテクト社ロゴ

元のページ  ../index.html#62

このブックを見る