Ⅴ‐2.ハーツ Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 57 ジレス氏に続き、現役のライアン・マクガバン選手(DF :21歳)とジョニー・スチュワート選手(MF: 20歳)が各テーブルを回ると、会場は大変盛り上がった。 マクガバン選手はオーストラリア、スチュワート選手はスコットランドのアンダーカテゴリーの代表経験者で、二人ともハーツでの試合出場はまだ少ないものの、ゲストに対してしっかりと挨拶、接客している様子が伺えた。 (2)試合観戦 vs セント・ミレン ①前半 ラウンジから誘導されて観客席に着いたのは、試合開始15分前。選手入場を待っていると、突然、アナウンスで「Jリーグからのゲスト」と場内に紹介され、割れるような拍手を浴びた。 そして、誰もが「ピッチとスタンドとの近さ」に驚いた。ゴールネットを張る後ろの支柱はスタンドの最前列に立っており、ゴール裏スタンドの最前列からゴールラインまでは3m程度。しかもスタンドは急角度の傾斜があり、ゴール裏スタンドからは、ゴールを見下ろすような観戦が楽しめた。ボールが観客席に飛び込み、それをボールパーソンのようにピッチに戻す光景が何度も見られた。 大型映像装置はおろか、スコアボードも時計もないスタンドだったが、それでもワクワクさせる雰囲気が漂っていた。 セキュリティ上、アルコール飲料のスタンドへの持ち込みが禁止されているため、飲食物を持っている人は皆無。コンコースでは飲食販売しているが、試合中の観客はゲームに集中していた。 試合中もハーツの職員は、我々と近くの座席に座り、「選手情報」、「スタジアムの話」など、常に解説をしてくれていた。 ②ハーフタイム 前半が終了すると、再度コーギー・スイートに移動。「ビーフパイ」やお菓子、またゲストの事前のリクエストに従ってドリンク(アルコールのほか温かいコーヒーや紅茶なども)が出された。 観戦席からみた景色 挨拶に訪れた、 スチュワート選手(左)とマクガバン選手(右) 盛り上がるパーティ会場 元GKのジレス氏 試合中もサポートしてくれたハーツ職員 この近さ!
元のページ ../index.html#58