Ⅴ‐2.ハーツ Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 56 我々がホスピタリティパッケージを購入したゴーギー・スイートは200人収容。選手写真パネルや、インタビュースペースが設けられ、壁面はクラブカラーである「栗(マロン)色」に塗られている。 各テーブルには赤い一輪挿し、テーブルウェアが整然と並べられており、また、テーブルごとに一人ずつウェイターがつき、サービスを行ってくれる。 食事はコース料理で、前菜、メイン、食後のデザート等、結婚式さながらのメニューのようであった。また、飲み物はフリードリンクとなっており、テーブルにはスタジアム125周年の記念ラベルがついた「エジンバラ・ゴールド・オリジナルビール」も用意された。 ラウンジの中央で、司会者がマイクで挨拶、この日のマッチスポンサーを紹介。続いて、我々Jリーグ視察団も紹介され、拍手を浴びた。テーブルの上にセットされたマッチデー・プログラムを開くと、そこにもJマークとともに紹介記事が掲載されていた。 全員で乾杯すると、まずクラブのマネージング・ダイレクターであるデビッド・サウザン氏をはじめとするクラブ職員が各テーブルを挨拶に回る。挨拶は、1テーブル1挨拶ではなく、各テーブルの1人1人に挨拶、握手を交わし、名刺を交換するといった、非常に丁重かつ律儀な対応であった。 食事中には、サッカーくじを販売するウェイトレスが各テーブルをまわり、1口£2(280円)の賭けを呼びかける。この掛け金はハーツの収益となり、参加者は賭けに負けても満足できる有益なものになっているようだ。 やがて会場に、元GKのジレス・ルセット氏(47歳)が登場し、司会者とのトークだけでなく、各テーブルを回って挨拶した。 広いスペースで、余裕のあるラウンジ (左) 当日のメニュー (右) 125周年記念ビール 1人1人に挨拶を するサウザン氏 ハーツのカラーで一色のラウンジ内 美しくセットされたテーブルウェア
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