スタジアムプロジェクト欧州視察2010報告書
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Ⅴ‐2.ハーツ Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 55 2. 2年連続で「最も雰囲気の良いスタジアム」に選ばれたスタジアム (1)スタジアムの歴史 タインキャッスルは、2008年と2009年、SPLのファン投票による「最も雰囲気のよいスタジアム」に2年連続で選ばれたスタジアムである。 市の中心部から1.6km西、ゴーギー地区にあるこのスタジアムは、クラブ創設から12年後の1886年に設立された。今年は125周年にあたる。 1994年から1997年まで、スタンドの全席個席への改修等を行っている。 (2)キャパシティ スタジアムの収容人数は最大で15,000人ほど。ホームゲームの時には満員となる。 (3)スタンド ①メインスタンド メインスタンドはこのスタジアムの中で一番古い建築物で、造られたのが1914年。 スコットランドの中では最古で、イギリス全体を見ても、おそらく3番目に古い歴史を持つ木造のスタンドである。歴史あるスタンドをこのまま取っておきたいという気持ちもあったそうだが、キャパシティや老朽化の問題があるため、1~2シーズン後をめどに、完全に壊して改修する予定。改修後は、現在の4,000人から10,000人収容に拡張する予定。 (4)チーム更衣室 それほど広くなく、学校のサッカー部の部室のようだが、最低限の設備があり、更衣室としての機能は十分果たしている。この更衣室なしにはチームは試合をすることはできないので、更衣室は「ハーツのエンジン室」と捉えられている。アウェイ用チーム更衣室はホーム側よりさらに狭くなっているとのこと。 3. 試合観戦 (1)試合前 @ゴーギー・スイート・ラウンジ クラブはホスピタリティを重視しており、ホームゲームでは試合開始2時間前からスポンサーやゲストに対しパーティのようなもてなしを行っている。 一体感のある応援を行うハーツサポーター (左)スタジアム正面 (右)スタジアム内 1914年から変わることのないメインスタンド 屋根が全ての席を覆っている チーム更衣室の様子 ゴーギー・スイート入口

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