スタジアムプロジェクト欧州視察2010報告書
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Columm Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 39 スタジアムに宿泊 イングランドに入ったその日、宿泊地は翌日訪れるウエスト・ブロムウィッチ(ウエスト・ブロムウィッチ・アルビオン)にほど近いコベントリーの「Ricoh Arena」。コベントリー・シティ(チャンピオンシップ(2部))のホームであるこのスタジアムは、ホテルが併設されているのではなく、スタジアムそのものがホテルになっている、非常に珍しい施設である。 このスタジアムには以前にもJリーグの視察団が訪れ、事業構造等の調査を行っている。イングランドでは数少ない複合型スタジアムで、イベントホールとカジノが併設され、スカイボックスなどを利用してホテルを運営している。 今回は宿泊のみ。運よく全員がピッチに面した部屋に泊まることができた。 71室ある部屋はシンプルな造りで、我々が宿泊した部屋にバスタブはなかった。戸棚など、スカイボックスのための設備だろうと思うものがしつらえてあった。スカイボックスとして使用するときはベッドを格納する。 ホテルは最近経営が変わったようで、スタッフにはホテルのエキスパートがいない様子だった。どちらかというと、ホテルはスタジアム営業のない日に片手間にやっている、そんな印象。それでも我々以外の宿泊者もいたので、それなりにニーズがあるようである。 ちなみに併設のカジノはかなりカジュアル。レストランも併設され、たくさんの人でにぎわっていたが、ゲームセンターのような印象だった。 ベッド格納前(ホテルの客室) ベッド格納後(スカイボックス)

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