Ⅱ‐3.ドレスデン Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 23 などを行っている部屋があり、1回参加の料金、€ 80(9,600円)。 ◆街中スタジアムの利点 ・ドレスデン中央駅から市電で2駅目。中心市街地からも徒歩で行くことができる。 ・街中にあるが、周辺に家が建っていない。したがって騒音問題が発生しない。 ・街中の駐車場を利用できる。 ・街中のスタジアムのためアクセスがよい。 ◆運営は、現在10名で行っている。ドイツでは、このように少人数て運営しているところは他にない。 ◆運営について(クラブと運営会社の関係) ・クラブと管理会社の間で10年の賃貸契約をしている。借主はクラブ。毎年、使用料が変わる。 ・今後は、イベント関連スタッフを増やしていく。(1年経過した経験から) ・クラブの負担が大きく問題がある。3部に所属するチームの中でスタジアム使用料が最も高いクラブである。最初の料金設定が悪かった。 ◆運営会社・建設会社は同じ会社が請け負うこととなった。 ◆運営に関する取り決めは以下の通り。 ・クラブの権利は、チケット収入、スポンサー収入、HPへの名前の掲出。 ・スタジアム運営・管理会社は、ケータリング、VIPラウンジの運営、ネーミングライツなどその他多数を保有。 ◆スタジアム建設費を返済していくために、返済義務のある管理会社が多くの権利を持つ。 ◆1年経過し、クラブの収入が少なく、フェアではないとの意見や問題がある。クラブと管理会社で話し合いをして権利や金額を決めていく。 ◆今後、バランスのとれた運営、運用が大切。 ◆今後は、サッカー以外のイベントも計画していく。 ◆3部リーグに所属のため、収益が上がらず、クラブは赤字運営である。試算が少し甘かった。クラブの赤字を解消するには、早く上のリーグに上がること。 ◆チームは、試合当たり€25,000(300万円)の使用料+チケット収入が22%、年間の広告費32%を管理会社に払う。1試合平均15,000人は3部では最高レベル。しかし、使用料の設定が高いため赤字となってしまう。 ◆芝の管理について ・芝の管理のために井戸を掘った。 ・年間の芝管理費用€30,000(360万円) ・芝の張替を予定していたが、状態がよく、必要なかったので、€8万~€12万(960万~1,440万円)が浮いた。 ・人工的に光を当てる機械は導入しない。 (3)スタジアムの利用について ◆サッカー以外のイベント利用は、年間54のイベント(100人以上) ◆スタジアムの収益の10%は、サッカー以外のイベントで上げている。90%はサッカーの事業。 メインスタンド スタジアムの周辺に家が無く、騒音問題がない
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