Ⅱ‐2.マクデブルク Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 17 ②スポーツ専門学校(高校) ③サッカーコート(6面、内4面は人工芝) ④陸上競技用施設(€700万(8.4億円)投資) 医療機関 (陸上競技場内) ◆サッカー場と陸上競技場との違い マクデブルク市のコッホ副市長が言うには「一つ目にサッカースタジアムと陸上トラックが付いている競技場とではまったく異なる雰囲気であり、サッカースタジアムはグラウンドにも近く、観客からの景色がまったく違ってくる。また二つ目のポイントとしては、陸上競技大会自体が縮小していることをその理由として挙げる。 また、最後には「日本のことはあまりよくわからないが、新しくサッカーができるスタジアムを造る場合は、陸上トラックは造らないほうが良く、結果的にファンのためになるだろう」との意見もいただいた。 6. 試合観戦 訪問日はちょうどレギオナル・リーガ(北)の試合日で、FCモイゼルヴィッツとの対戦。市内中心部からトラムでスタジアムを目指すサポーターの姿も多く見られた。我々は1次ゲートのVIP入口からメインスタンドに案内され、スカイボックスの1室にて食事とドリンク(飲み放題)のホスピタリティを受けた。22名で€400(48,000円)と破格の待遇である。 マクデブルク市のコッホ副市長(クラブの会長を兼ねる)自らボックスに足を運んで歓迎してくれ、説明も行ってくれた。また、スタッフの計らいで試合中観客ゾーンやビジネスクラブには自由に足を運ぶことができた。この日の入場者数は3,506人で、通常(5,000~8,000人)に比べると若干少ないとのこと。それでもビジネスクラブもゴール裏も多くの来場者でにぎわっており、「4部なのに!」と驚きを隠せなかった。 試合はマクデブルクが2-0で勝利。観客席は喜びに包まれていた。 スタジアム敷地内の一角には、テントを利用したスポンサーロッジが建てられ、この日は1.FCマクデブルク版の「オクトーバー・フェスト」(ミュンヘンで行われる世界最大規模のビール祭り)が行われていた。試合終了後は選手も合流し、スポンサーとともに音楽とビールを楽しんでいた。 入口表示にJマークを 入れる気遣い 試合前市庁舎周辺にいた、マクデブルクサポーターの親子
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