Ⅱ‐2.マクデブルク Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 15 (2)屋根 屋根の重量は935トン。屋根の総面積は16,000㎡。屋根が傾いた造りとなっており、スタジアム外に雨が流れるようになっている。現時点では、環境対策については特段行っていないが、ソーラーパネル等は、建設後にも取り付けが可能なので、当初は付けていないとのこと。 (3)照明 スタジアムの照明は大きく3つに分けられ、①観客席を照らす屋根下の丸型照明、②四角型照明、③屋根の上に取り付けたフィールドを照らす夜間照明。合計で184の電球があり、照度は合計2,000ルクス。 (4)大型映像装置・音響システム 2つの大型映像装置があり、1つあたり32㎡。 色調整はできないとのこと。 大型映像装置は他のスタジアムからの中古だが、特に問題はなく、音響についてもコンサートが開催できるほどの十分な装置になっている。全部で64の音響ボックスが付いており、コントロールはスタジアム上部で行っている。 (5)チーム更衣室 アウェイチームの更衣室の広さは約30㎡。 ホームチームの更衣室も同じ面積。内装はどちらも同じようなもの。シャワー、トイレマッサージルーム、チームドクター用の部屋、サウナルーム等も付帯している。 (6)警察待機場所・留置所 警察待機場所と留置場がピッチ傍にある。留置所は酒を飲みすぎて暴れた人等を一時保護する場所で、6人部屋と9人部屋とがある。 (7)警察官監視室 警察の監視室では、合計10台のモニターで監視カメラ映像をチェックしている。 監視カメラは、スタジアム内では屋根の下に合計4つ付いており、主に観客席を映すためのもの。 スタジアム外にも同じく監視カメラが設置されており、同様のモニターで映し出すことができる。 (8)技術室 技術室では、芝暖房やスプリンクラーの調整をしている。現在の芝はペナルティエリア以外、改修工事後に敷いてから張り替えていない。 (9)テレビカメラ設置スペース テレビの撮影場所は、スタジアム内に5ヵ所ある。 (10)記者席 記者席は、合計24席。ここにはテレビ用の実況放送席も含まれている。 傾斜がついており雨が外に流れる屋根 チーム更衣室 (左)記者席 (右)TV実況用のブース
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