スタジアムプロジェクト欧州視察2010報告書
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Ⅱ‐2.マクデブルク Jリーグ スタジアムプロジェクト 欧州視察報告(2010年10月) 12 ホームクラブ概要(1.FC Magdeburg) 【リーグ】 Regional Liga Nord(ドイツ4部) 【創設】 1965年 【ホームタウン】 マクデブルク (人口:230,456人) 【スタジアム】 MDCC Arena (27,250人収容/22,350席) 【平均観客数】 2009/2010: 5,491人 【国内タイトル】 東ドイツオーバーリーガ(1部):3回 (1971/72,1973/74,1974/75) FDGBカップ:7回(64, 65, 69, 73, 78, 79, 83 ※64,65はSCマクデブルク時代) ザクセン=アンハルト州カップ:7回 (93, 98, 00, 01, 03, 06, 07) 【国際タイトル】 欧州カップ・ウィナーズ・カップ:1回 (1973/74) 1. 1.FCマクデブルクの歴史 旧東ドイツ、エルベ川沿いにある河港の工業都市、マクデブルクのサッカーの歴史は古く、1896年創設のSVヴィクトリア96マクデブルク(SV Victoria 96 Magdeburg)が前身。第二次世界大戦前には国内大会で幾度も決勝進出を果たすなど、クラブは全盛期であった。 「ドイツ民主共和国」が建国された後の1951年に数クラブが合併し「BSGシュタール・マクデブルク」と改称。翌1952年には「BSGモトール・ミッテ・マクデブルク」となった。 1965年にサッカー東ドイツ代表選手強化の為の「特別強化クラブ」の指定を受けると、サッカー部門は総合型スポーツクラブから独立し、「1.FCマクデブルク」となり、これ以降国内の有望選手が集まるようになった。 70年代に入るとディナモ・ドレスデンと勢力を二分し、3度のリーグ優勝を果たすなど黄金時代を迎え、数多くの東ドイツ代表選手を輩出した。 1973-74シーズンには、リーグ戦で2度目の優勝を果たし、欧州カップ・ウィナーズ・カップでは決勝戦に進出。1974年5月8日にオランダ・ロッテルダムで行われた決勝戦はACミラン(イタリア)を2-0で下し、初優勝を成し遂げた。これにより欧州サッカー連盟(UEFA)の国際大会で優勝した唯一の東ドイツのクラブとなった。 1990年に東西ドイツ統一後は3部リーグへ参入。しかし2002年には財政的な問題から4部リーグへの降格するも、2006年地域リーグ(当時の3部リーグ)へ昇格。 2006/07シーズンの地域リーグ(北)ではブンデスリーガ2部への昇格に迫りながら、3位でシーズⅡ.ドイツ 2. MDCCアレナ (1.FCマクデブルク) 2010年10月17日観戦・訪問 橋村 将来(博報堂DYスポーツマーケティング) SVヴィクトリア96マクデブルクのロゴ 1974年欧州カップ・ウィナーズ・カップ優勝時の写真

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