Ⅳ‐6.トットナム・ホットスパー Jリーグ ホームタウン・イレブンミリオン 欧州研修報告(2009年1月) 57 3. 試合観戦(試合結果:1-1) 前日、ブラックバーンとウエスト・ブロムウィッチが揃って勝利した為、暫定で最下位となったトットナム。この日は、勝ち点3差のポーツマスとの下位チーム同士の負けられない一戦。ポーツマスといえば、トットナムが今シーズンの途中に監督のハリー・レドナップとFWのデフォーを獲得したチーム。一方、ポーツマスには過去トットナムに在籍し、ライバルのアーセナルに移籍した際、サポーターから批難を浴びたソル・キャンベルが在籍する。様々な意味合いを持った非常に興味深い試合となった。 試合前は、ビジョンでプレミアリーグ・ハイライトとプレビューショーを放映。選手入場前には、クラッシックな音楽にあわせてゴールシーン等の映像で盛り上げた後、選手がエスコートキッズと一緒に入場してきた。その後にスタメン選手の紹介があり、お決まりなのであろうと思われるサポーターソングを大音量で流して、お客さんが大合唱していた。 ビジョン映像 試合中は、特にコアなサポーターが集まって応援するというわけではなく、ゴール裏から自然発生的に応援が始まり、スタジアム全体に広がっていく感じ。ソル・キャンベルがボールを持つと容赦ない凄まじいブーイングが巻き起こった。また、相手に先制されたこともあるのだろうが、トットナム側がボールを持つと、「攻めろ!」という声と歓声が一気に沸きあがり、まさに「これぞホームスタジアム」という雰囲気だった。 ホーム側ゴール裏(手前前列が車椅子ゾーンとなっている) ハーフタイムは、ビジョンで前半のダイジェスト、試合後は、前後半のダイジェストを放映。試合終了直後は、試合前にも流れていたサポーターソングがまた場内に流されていた。 試合後は、日本のように選手が観客へ挨拶にくることはなく、お客さんの帰りは非常に早かった。みんなそのままパブへ向かうのだろうか。今回は行けなかったが、そういったところも見に行くことができれば、何か新たに得られるものがあったかもしれない。 ホームが勝った時の試合後の盛り上がった雰囲気を味わうことができなかったのは残念だったが、プレミアリーグの雰囲気を生で感じることができ、非常に良い経験となった。
元のページ ../index.html#58