ホームタウン・イレブンミリオン欧州研修2009報告書
57/73

Ⅳ‐6.トットナム・ホットスパー Jリーグ ホームタウン・イレブンミリオン 欧州研修報告(2009年1月) 56 があったことが目についた。中へ入る時間がなかったので残念だが、恐らく試合前後は、多くの人で盛り上がっているのだろう。 また、バーガーなどの軽食を扱っているケータリングカーがいくつか出ていた。直に鉄板で肉を焼いているので、美味しい匂いが食欲をそそる。ただ、メニューとしては、同じようなものが多いので、食文化の違いはあると思うが、Jリーグ各チームのほうが、メニューは豊富だ。 場外飲食ブースの様子 (4)入場システム 入場ゲート前で、警備員による持ち込み禁止物のチェックが行われる。これはJリーグと同じだが、チェックが終わった印を鞄に付けられた。 チケットは普通のもぎりチケット。入場ゲートは恐らく不正防止の為と思われるが、非常に狭い構造となっており、チケットをもぎった後にローリングバーを回転させて入場する方式。 ←セキュリティ チェックマーク 入場ゲート → (5)コンコース 広さはあまり無く、階段を上ればすぐに観戦スタンド。飲食ブースは、簡単な軽食とドリンク程度。バーガーなどのフードは、作り置きのものだった。 また、胸スポンサーの「MANSION」がやっている「toto」のようなクジ(賭け)ができるブースがあった。 (6)座席 座席シートは簡素なつくりで、席間、通路が非常に狭い。人が通る際には、その列の全員が立ち上がらないと通れないという状況で、快適とは言い難い。ハーフタイムでは、行き来が多いためと思うが、ほとんどの人が立ったままハーフタイムの時間を過ごしていた。でも、それが当たり前のような感じで特に文句を言っている人はいない。日本では考えられないことだ。 (7)VIP席 メインスタンドの2階、3階がVIP席になっている。ただ、こちらはバルコニー席がなく、部屋からガラス越しに観戦する形になる。バルコニー席付きのVIP席は、ホーム側ゴール裏に設けられていて、合わせて120室で3,000人をもてなすことができる。プレミアリーグの中でもVIP席を数多く設けているクラブである。 (8)スタジアム全体 とにかくピッチとスタンドの距離が近く、臨場感がすごい。座席がチームカラーの青色で統一されてあり、バックスタンド以外の上段壁面にはクラブのスローガンがグルっと取り囲むように掲出してあるので、ホームスタジアムの雰囲気が非常に出ている。また、細かい案内の掲出物からすべてフォントが統一されているところがこだわりと力強さを感じる。ちょっとしたことではあるが、こういうところが大切だと改めて感じた。

元のページ  ../index.html#57

このブックを見る