Ⅳ‐5.ウエストハム Jリーグ ホームタウン・イレブンミリオン 欧州研修報告(2009年1月) 52 (6)スタジアム内 キックオフの1時間前のスタンドは閑散としていたが、直前には一気に満員となった。キックオフまではコンコース等でハンバーガーやコーヒーなど飲食をしている人がほとんどであった。席間は狭く隣の人とは密着感がある。試合の前のイベントは特になくこの時は往年の選手(クライド・ベスト氏)がゲストとして招かれインタビューがあった程度。試合中は子供たちの観戦マナーの良さに感心した。熱心に選手のプレーを見たり、父親と話し合っている様子は日本の子供たちも見習ってほしいと思った。前日に見たフットボールリーグのサッカーとプレミアリーグのサッカーが明らかに違うことに驚いた。やはりプレミアリーグはサッカーもサポーターの盛り上がり方も迫力があり、ウエストハムのサポーターでない私でも興奮した。得点した時のサポーターの歓声、味方チームでも悪いプレーをした時には容赦なくブーイングされる。観戦者のサッカーを見る目のレベルの高さに感心させられた。試合結果はウエストハムが3-1でフルハムに快勝し試合終了直後は大いに盛り上がった。 試合終了後、アプトン・パーク駅を目指すも道路は歩行者天国と化し、車は全く進める様子ではなかった。駅までまっすぐの一本道は迂回をさせられ駅に到着したのはスタジアムを出て20分たった頃だった。ここまで混雑しても平均観客が34,000人を維持できるのはウエストハムというチームがいかに地元の人に受け入れられているかがよくわかる。
元のページ ../index.html#53