ホームタウン・イレブンミリオン欧州研修2009報告書
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Ⅳ‐4.マンチェスターU Jリーグ ホームタウン・イレブンミリオン 欧州研修報告(2009年1月) 49 設置すると座席からピッチが見えづらくなる部分があること、プレミアリーグでは観客が見たがるような微妙な判定シーンのリプレイの投影を禁止されているため、意味がないとの判断による。 (10)コンコースには映像スクリーンを設置 大型ビジョンは設置してないものの、コンコース上には等間隔で、数多くの映像スクリーンを常設している。MUTV(マンチェスター・ユナイテッド直営のケーブルTV局)の放送プログラム等を流しており、観客はビールを飲んだり、ホットドックを食べながら楽しんで試合を待つことができるようにしている。 2. ミュージアムツアー(THE MUSEUM) (1)スタジアム内のミュージアムは3フロア [LEVEL3] エントランス(ENTRANCE) 1908年を皮切りに獲得した数々のトロフィーが所狭しと陳列されている。また「Roll of Honour」というコーナーでは、1886年のクラブ創設以来のメンバー名が壁一面に掲出されており、選手を敬う姿勢がうかがえる。 [LEVEL2] マンチェスター・ユナイテッドの伝説の選手たち「Legends」や監督「Managers」を称えるために、肖像とともにシューズ等の記念品が陳列されている。中でも、アレックス・ファーガソン監督の扱いは大きく、監督室をバーチャルで公開し、監督もその場にいる感覚を与えるつくりになっている。 [LEVEL1] 1999年に達成した三冠を祝し、「THE TREBLE」というコーナーで大々的に扱う。 また「Man-U-Net」(インターネット)、「Speed Goal」(シュートスピード測定)等の体験型ブースも設置。 3. メガストア(Megastore) (1)商品・グッズの種類別にゾーニング フロア面積が広大なため①Home、②Customer Service、③Gallery、 ④Pre Printed、⑤Away、⑥Training、⑦Shirt Printing、⑧Paymentに分類し、商品・グッズの展示をゾーニングしている。 (2)キャッシャー数は数十にもおよぶ 数十にもおよぶキャッシャーが設置されており、メガストアの大盛況ぶりが想像される。 スタジアムツアーおよびミュージアムツアーを日常化し、ツアー終了後に「メガストア」に呼び込み、収益化を図る構造を確立していることがわかる。

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