Ⅳ‐2.プレストンNE Jリーグ ホームタウン・イレブンミリオン 欧州研修報告(2009年1月) 39 椅子利用者もしくは子供のためにチケット売り場の一か所の窓口が普通の窓口より低くなっているのは、観客に対する気遣いを感じた。 (3)入場ゲート 入場ゲートは一人通るのがやっとというくらい非常に狭く、通路の中盤でチケットをもぎり、回転バーを押して中に入るシステムであった。セキュリティ面の事を考慮してのことと思うが、イングランドのスタジアムでは比較的多く同様の形が見られた。 (入場口の様子) (4)ショップ ①グッズ オフィシャルショップはサポーターであふれかえり、グッズアイテム数は今回視察したクラブの中でも一番豊富であったように思う。 ②飲食売店 飲食売店は外にキッチンカーを設け、試合前から販売するとともに、場内にも常設の売店が多く設置されていた。販売の内容はホットドックやマフィンなど簡易的なものであったが、多くのサポーターが試合前にコンコースにたむろし、常設されているテレビでチーム情報を見たり、飲食しながら談笑している姿に試合前の熱気を感じた。こちらは、どこの競技場もそうだが、キックオフ10分ほど前に席に着く感じで、開場しても多くのサポーターが外かコンコースにいる状況であった。 (5)イベント キックオフ直前には、120年前に始まったイングランドリーグ初戦で対戦した当日の対戦相手バーンリーとの一戦を記念し、セレモニーが行われた。歴代の名選手の子孫たちが各選手の写真を持って入場し、センターサークル上で輪になって歴史ある一戦を前に花を添えた。 (6)所感 試合は2本のPKを確実に決めたプレストンNEが追いすがるバーンリーから逃げ切り2-1で勝利した。観客数は15,692人でかなりの数のホームサポーターに埋められたスタジアムは熱狂につつまれ、それぞれのクラブの誇りをかけた熱い試合となった。 (私たちの席のすぐ前でタオルマフラーを巻き真剣に戦況を見つめる老夫婦の姿が印象的だった)
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