ホームタウン・イレブンミリオン欧州研修2009報告書
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Ⅳ‐2.プレストンNE Jリーグ ホームタウン・イレブンミリオン 欧州研修報告(2009年1月) 38 のいくつかのクラブでも似た造りとなっていた。 選手入場ゲートは元々はバックスタンド中央に作成予定であったが、予算とナショナル・フットボール・ミュージアム建設の関係で、ロッカールームなどがホームゴール裏スタンド下に造られたことなどから、ホームゴール裏とメインスタンドの間からジャバラを伸ばして入場するスタイルとなった。 この他メインスタンド側にはセキュリティ監視ルームやラウンジ、企業販売用のVIPルームなどがあり、ラウンジでは試合前に選手や家族が歓談をしたり、試合中はスポンサーがくつろげるスペースとなっている。ただし観戦しながらのアルコール摂取はリーグ全体で禁止されているため、試合中はブラインドがおろされる。全部で22室ある企業販売用のVIPルームでは、食事をしながら試合を観戦でき、すべての部屋に往年の選手の名前が付けられている。このVIPルームは基本的に年間で販売(約18,000£(252万円)/年間)するが、売れていない場合は1試合毎(約100£(14,000円)/1人[団体])に販売しており、クラブの収入源となっている。 選手ロッカールームはアウェイ用はホーム用の半分くらいしかなく、また入場ゲート前には“THIS IS DEEPDALE”の文字と、かつて2年間で31試合無敗であった時の写真が飾られ、入場前からプレストンはホームでは手ごわいぞという意識をアウェイチームに植え付けている。 駐車場が狭いため、町の中心部からチームと提携しているバス会社がスタジアムまでの送迎バスを運行しているなどのサービスもしている。 (5)組織 クラブスタッフはフルタイム 50人弱 オフィス 23名 チケットオフィス 8名 コミュニティ関連 約10名 その他試合のときはパートタイムや警備員などが追加となり試合運営をおこなっている。 2. 観戦 (1)1月17日(土)12:45キックオフ Coca-Cola Championship(イングランド2部リーグ) プレストン・ノース・エンド対バーンリー スタジアム前のメインストリートには、当日の対戦内容が数日前から掲げられており、気分を高揚させる。スタジアム前ではマッチデイプログラム2£(280円)が仮設机で簡易的に販売され、道行く人々が手に取っていた。このマッチデイプログラムは再生紙でできており、プレストンのリサイクルに対するポリシーを感じた。 (2)チケット売場 チケット売り場にも当日券を求め列が出来ていたが、それほど込み合っている様子はなかった。車

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