Ⅵ‐1.MKドンズ Jリーグ ホームタウン・イレブンミリオン 欧州研修報告(2009年1月) 35 で引退。ミルトン・キーンズ近郊の学校や施設等で、元選手というステータスを生かして、様々な活動をしている。 ○地域貢献活動の歴史○ もともとは、ウィンブルドンFC時代から、このような活動を展開していた。ミルトン・キーンズにホームタウンを移転してから、当時はフルタイムスタッフを15名のパートタイムスタッフがサポートする形だった。 全国レベルで、フットボールリーグトラストという形での基金からお金が降りるようになり、これを境にチャリティという形になった。それから、フットボール・イン・ザ・コミュニティという名称から、フットボール・エデュケーション・トラスト(サッカー教育基金)となり、チャリティ慈善団体のステータスとして設立となる。現在では17名のフルタイムスタッフとなり、今後も拡大していく方向。 6. チャリティ活動の紹介 *ワーキングスクール(小学生向けの活動) 年間120セッションで、約6,240名が参加。サッカーだけでなく、6つのカテゴリーに分かれて行っている。学校が80校、601回のセッション参加数は、10~20名となっている。 *Playing For Success(小学生年代で学業の成績が思わしくない子どもへのアプローチ) *Mend(健康改善) 肥満の問題や食生活の改善を啓蒙していく。ダイエットを強要するわけではなく、食生活のアドバイスや毎日のエクササイズ(運動)を推進していく。 *Boys Player Development Centre Programme(地元チームや団体への協力) グラスルーツレベルの子ども達に対して、サッカーを教える。選手育成の目的や地域レベルの底上げも含めて活動している。 *Girls Centre of Excellence(女子サッカープロジェクト) 10才から16才まではセンターオブエクセレンスとして存在しているが、16才から19才(ウーマンアカデミー)を新設した。練習は週1回、週末は試合を行う。将来はアーセナルやチャールトンと同じリーグに入る事が目標。 *Ability Counts Disability(身体障がい者向けのプロジェクト) 基本コンセプトは障がいを持っている誰でもが参加する。(車椅子での参加できる) *Evening Weekend and Holiday Provision (学校が無い時間にサッカーを楽しむ) 単純に地元の子ども達にサッカーを楽しんでもらうための活動。地域活動の中で学校巡回同様メインの活動となっている。これらの活動には、全国規模のスポンサーから、地元のスポンサーの支援がある。今後も活動の充実、拡大が期待される。 このようなチャリティ活動が、地域に根ざすクラブの確立につながるのは言うまでもない。ただ、残念だった事は、MKドンズの活動そのものが見られなかった事である。 Jリーグでも地域貢献活動は積極的に行っており、我々の地道な活動が間違っていない事を再認識できた。ただ、その取り組む内容、行政との関連については更に検討していく必要があると感じた。 【スポンサー各社のロゴマーク】
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