Ⅲ‐3.スポルティング Jリーグ ホームタウン・イレブンミリオン 欧州研修報告(2009年1月) 26 チーム/クラブ概要 【リーグ】 Liga Sagres(1部)/ポルトガルリーグ1部、Sagresというビールメーカーがスポンサー 【創設】 1906年 【ホームタウン】 リスボン(リスボン県人口:564,452人 ※2001年現在) 【スタジアム】 ジョゼ・アルバラーデ21スタジアム(Estadio Jose AlvaladeⅩⅩⅠ) 52,000人収容 【平均観客数】 2008年:29,380人/試合 【年間予算】 07-08シーズンの総収入 5,500万€(66億円) ※選手移籍金収入除く 【主なタイトル】 リーグ優勝18回、カップ優勝19回、スーパーカップ優勝6回 UEFAカップウィナーズカップ優勝1回 1. 概要 スポルティング・リスボンは、ポルトガルの首都であり最大の都市であるリスボンを本拠地とする。ポルトガルサッカー界において、ベンフィカ、FCポルトとともに3強の一角を占める。 1940年代~50年代にかけて、国内タイトルを数多く獲得したが、2001-02シーズンにリーグとカップの2冠を達成してからは、FCポルトなどにタイトルを奪われている。 クラブカラーは、緑と白。クラブの象徴はライオン。 スポルティング・リスボンの最大の特徴として、下部組織の選手育成が挙げられる。パウロ・フットレ、ルイス・フィーゴ、シモン・サブローサ、リカルド・クアスレマ、クリスティアーノ・ロナウド、ナニらを輩出・成功しており、長い伝統がある。 2. 下部組織(練習施設と成功の秘密) 練習施設は、今はリスボンを流れるテージョ川のほとりにあり、「アカデミア」と呼ばれている。トップチームも練習するこの場所は、リスボンから40km離れている。 広さは、25,000㎡あるが、現在は半分のみ使用されており、ほかは手つかずの状態である。7つのピッチのうち、5面が天然芝。2面が人工芝。トレーニングジムやメディカル施設、クラブハウスは、ホテル機能も完備し、選手がトレーニングに必要とするすべての施設がある。下部組織の選手寮もここにある。 アカデミアの建設費は、1,750万€(21億円)。 (1)下部組織成功の秘密 前述したように、スポルティング・リスボンの最大の特徴が下部組織の選手育成の成功であり、タレント工場としての自負がある。成功の秘密は何なのか質問すると、4つの答えが返ってきた。 ①スポルティングはブランド力があり、若く優秀な選手を惹きつける魅力があること。 ②世界中にスカウト網を張り巡らせており、若く才能のある選手の発掘に力を入れている。 ③子供たちは公立学校に通いながら、空き時間でサッⅢ.ポルトガル 3. スポルディング (Sporting Clube de Portugal) 2009年1月14日(水)訪問 森脇 豊一郎(広島)、井川 宜之(川崎)、藤原 兼蔵(横浜FC)
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