Ⅲ‐2. ベンフィカ・リスボン Jリーグ ホームタウン・イレブンミリオン 欧州研修報告(2009年1月) 25 散する傾向があるが、このスタジアムも同様だった。 スタジアム横の照明設備のある人工芝コート(サッカーコート1面)では、U-6と見られるスクールが行なわれていた。1クラス20名程度で3クラスが実施されていた。 各入場ゲートにはクラブスポンサー(メイン4社)のネーミングが付けられている。また、ゲートにはバーコード感知式のセキュリティゲートが設置されており、厳重な監視体制が布かれていた。 試合前にはベンフィカが誇る生きたマスコット(ワシ)「ビトーリア」によるパフォーマンス(スタジアム上層部からゆっくりと周回しながら降りてきてピッチの目標物へ着地)もあり観客を沸かせていた。このパフォーマンスは、2003年に現在のスタジアムが完成した時から行なわれており、UEFAチャンピオンズリーグでも披露された。 その他にも、試合前に観客(ソシオ会員の中から抽選)と記念撮影をしたり、試合日以外の日は病院や施設訪問を行っている。 座席はゆったりとしたシートで観戦しやすく、スタジアム3層部分には企業向けのBOXシートが約100部屋用意されている。 カップ戦ということもあり、観客数は10,369人と少なかったが、試合中の雰囲気は最高で3~4万人はいるのではないかと錯覚するほどスタジアム全体が盛り上がっていた。試合後、4-1で勝ったベンフィカ選手への声援は勿論のこと、負けたチームのサポーターからの自身の選手に対する敬意には驚かされた。
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