表 1:再開発事業の費用 出典:『Foleshill Gasworks Site – Arena Developments: Output and Outcomes』 p.11 table2 (百万ポンド) (億円) 項目 構成比内訳 計 内訳 計 リコー・アリーナ 49% 119.8 248.1 用地取得 24.1 *1 49.9 土壌修復、用地整備 19.1 *3 39.6 建設 58.0 120.1 手数料 4.4 9.1 内装費 7.0 14.5 コミュニティ・スペース 0.8 *4 1.7 アーチ道 1.6 *4 3.3 その他 4.8 9.9 ショッピングセンター 33% 82.0 *2 169.8カジノ 14% 35.0 72.5ホテル 4% 8.6 17.8総計 245.4 508.2 *1: 市は72エーカー(29.1ha)の土地を、HBS社(元British Gas。オランダ企業に買収された)から、24.1百万ポンド(49.9億円)で購入した。 *2: 市は上記の土地のうち32エーカー(12.9ha)を、テスコ社に59.4百万ポンド(123億円)で販売した。テスコ社のこの支出は、表中の82百万ポンド(169.8億円)に含まれる。 *3: テスコ社は上記の土地代約60百万ポンド中、40百万ポンドを現金で支払い、20百万ポンド分の土壌修復業務を提供した。テスコ社は、自社購入分にとどまらず、再開発地域全体(72エーカー)の土壌を修復した。 *4: コミュニティ・スペースは、地域に開かれた教育施設。アーチ道は道路をくぐる地下道で、スタジアムと鉄道駅予定地を結ぶ。いずれも、公的補助金の対象となった。 4 資金調達 総開発費254.4百万ポンド(508.2億円)の51%を占めるショッピングセンターと、カジノ、ホテルの開発は、100%民間資金で実施された。開発主体となったテスコ社とカプリ社はさらに、市から土地を購入することで、スタジアム建設の資金調達にも貢献した。リコー・アリーナの開発費用119.8百万ポンド(248.1億円)の54%が、両社による土地購入費用によって、まかなわれた。 公的補助金は、20%弱だった。これはおよそ市、州、EUからとりつけたものだ。 ACL社によるスタジアム賃借料50年分前払いも、20%弱に相当する。その原資のほとんどは、市からの借り入れだったので、間接的な公的補助と見なしうる。 図 5:リコー・アリーナ建設(119.8百万ポンド)の、資金調達内訳 NRF0%その他1%ERDF4%AWM4%クラブ2%カプリ5%用地売却(カジノ)5%市の直接投資11%ACL社の賃借料19%用地売却(テスコ)49%出典:『Foleshill Gasworks Site – Arena Developments: Output and Outcomes』 p.10 CASE 4; RICOH Arena, (Coventry, England), ver.5 p.6 Copyright ©Japan Professional Football League / Research Institute for Sport Business, Waseda UNIV 2008, All Rights Reserved
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