欧州におけるサッカースタジアムの事業構造調査2008報告書
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2 開発、運営体制 図3:開発、運営の概念図 スタジアムショッピングセンターカジノ、ホテルNCホールディング公社コベントリー市NC再開発公社ヒッグスチャリティA C L 社クラブテスコ社カプリ社等50%50%100%100%ACL社のテナント建設運営建設運営建設運営長期貸し出し再開発計画スタジアム建設主体は、NC再開発公社(North Coventry Regeneration Ltd.)。同社は、市が100%所有するNCホールディング公社(North Coventry Holding Ltd.)の、100%子会社。 スタジアム運営主体は、ACL社(Arena Coventry Ltd.)。同社株式の50%をヒッグスチャリティが、傘下のFootball Investors Ltd.を通じて所有する。この株式はチャリティが2003年に、クラブから買い取ったもの。残り50%は市が、NCホールディング公社を通じて、所有している。 再開発計画のうち、ショッピングセンター、カジノ、ホテルは、100%民間資本で実施した。ショッピングセンターはテスコ社が、カジノとホテルは主にカプリ社が、担当した。 3 開発費用 再開発計画の総費用は、245.4百万ポンド(508.2億円)。そのうちリコー・アリーナ分は、用地費用を含めて、119.8百万ポンド(248.1億円)。その中で建設費は、58百万ポンド(120.1億円)を占める。 リコー・アリーナ開発費用119.8百万ポンドの内訳(円グラフ)と、再開発計画全体の費用詳細を、次の資料に示す。 図 4:リコー・アリーナ開発費(119.8百万ポンド)の内訳 内装費6%アーチ道1%その他4%コミュニティ・スペース1%手数料4%用地取得20%土壌修復、用地整備16%建設48% 出典:『Foleshill Gasworks Site – Arena Developments: Output and Outcomes』 p.10 (Myles Mackie, February 2007。コベントリー市のResearch and Strategy Research Paper 52) CASE 4; RICOH Arena, (Coventry, England), ver.5 p.5 Copyright ©Japan Professional Football League / Research Institute for Sport Business, Waseda UNIV 2008, All Rights Reserved

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