図 2:再開発後の現地の状況 CASE 4; RICOH Arena, (Coventry, England), ver.5 p.4 Copyright ©Japan Professional Football League / Research Institute for Sport Business, Waseda UNIV 2008, All Rights Reserved なぜサッカー・スタジアムが、再開発計画の中心事業になったのか。「サッカーは社会において、特別な存在と認められています」と市のButterworth氏。またリコー・アリーナを運営するACL社のCE、Gidney氏は「サッカーがすべて」と言う。 サッカー・スタジアムは、これまで市民の足が向かなかった地域の、イメージを変える役割を期待されるのだろう。また市発行のリポートでは、報道を通じて施設が全国に露出する効果も、評価されている。 展示場やカンファレンスの施設が市内に不足していることは、従前からわかっていた。他方、これらをリコー・アリーナに併設した場合の、事業可能性が懸念された。Butterworth氏は、「純粋に商業的な判断でなかったかもしれない。とにかく市の発展のために、質の高いカンファレンス施設とホテルが必要だった」と説明した。 ショッピングセンターの開設は民間による投資で、事業性は十分にあると見なされていた。 計画は2003年10月16日、議会の承認を得た。同年12月に着工。2004年11月、ショッピングセンター開業。2005年8月にリコー・アリーナで、最初のサッカー試合が行われた。工期は1年半。予定より19日の遅れだった。また工費は予算を2百万ポンド(4.1億円、2%程度)超過した。超過分は土地の追加売却で補った。 展示場、カンファレンスショッピングセンター スタジアム ホテル、ファンショップ カジノ
元のページ ../index.html#63