欧州におけるサッカースタジアムの事業構造調査2008報告書
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CASE 3; Amsterdam Arena, (Netherlands), ver.5 p.12 Copyright ©Japan Professional Football League / Research Institute for Sport Business, Waseda UNIV 2008, All Rights Reserved 図 18:足元にヒーターがついた座席 図 19:セキュリティ・コントロール室 図 20:スタジアムツアー 資料編 11 アレナ・アドバイザリー社 今回、調査団の訪問を受け入れてくれたのは、アドバイザリー社であった。 同社は「アレナ」の経験を活かして、コンサルタント、アドバイスを行う組織。スポーツ施設、エンターテインメント施設の、建設と運営について、専門的見地から助言し、またマネジメントを代行することもできる。 「アレナ」は欧州における先行事例で、かつ黒字経営しているので、その知見を新規ビジネスとして展開できるのだろう。日本からの相談にも応じられるとのことだった。 同社は2000年と2004年のサッカー欧州選手権、FIFAワールドカップ2006TM、北京五輪のスタジアム建設、改修に携わった。また2012年の欧州選手権、FIFAワールドカップ2014TMの立候補国を支援している。 顧客も、サッカークラブ、スタジアム所有者、同運営者、イベントプロモーター、建設業者、投資家、行政機構など多岐にわたる。また大きな施設だけでなく、小さな施設をも対象としている。 スタジアム建設の局面では、スポーツ競技とイベント開催を両立させて、施設として最大の効果を導くノウハウが強み。提供できるメニューは、次の通り。 ・ スタジアム・コンセプト:スポーツとイベントの兼ね合い。地域マーケティングなど ・ マーケティング戦略 ・ 投資、ファイナンス戦略 ・ 各種の要求仕様の整理 ・ 都市開発計画 ・ デザイン ・ プロジェクト管理 施設の運営おいても、アレナで培ったノウハウによって、顧客の施設の収入増に貢献できる。提供できるメニューは、次の通り。 ・ 組織とマネジメントの改善 ・ スタジアム運営 ・ 人材採用、育成 ・ ホスピタリティ、ケータリング ・ 施設管理、改修 ・ フィールド管理 ・ マーケティング、セールス

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