欧州におけるサッカースタジアムの事業構造調査2008報告書
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ンケットルームとして使用される11。その運営にもディベア・グループのノウハウが活かされている。 さらに南スタンドに、ホテル機能を補完する施設を置くことが検討された。その際、カジノ、バー、ナイトクラブの類は除外して考えた。結局ここは、3フロアの貸しオフィスとした。いまリーボック社が10年契約で入居している。 図 10:建設プロセスを説明する図 ピッチを使ってポップコンサート(エルトン・ジョン等)やファッションショーも開催する。但し開催日は、年間2日までと決めている。 屋内でも、2,300㎡のPremiere Suite等を使ったコンサート、カンファレンス、イベントを実施している。ボクシング試合を実施したこともある。 こうして試合日だけの裸のサッカースタジアムが、毎日稼働する施設に生まれ変わった。 図 11:Premiere Suiteでの研修会 CASE 2; Reebok Stadium, (Bolton, England), ver.5 p.8 Copyright ©Japan Professional Football League / Research Institute for Sport Business, Waseda UNIV 2008, All Rights Reserved 11 巻末に諸室の資料を掲載した 10 試合日のホスピタリティ クラブは2007年、Matchday Hospitality Experience Awardを受賞した。 西(メイン)スタンドの中央にあるChairman’s Suiteは、クラブ役員、スポンサー、VIP、相手クラブの役員などをもてなす部屋。我々が訪問した日は、イングランド代表監督のファビオ・カペッロ氏も招待されていた。 いくつかのテーブルは試合ごとに販売されるという。12図 12:Chairman’s Suiteテーブルセッティング 図 13:試合前の食事 図 14:ハーフタイムのティー 12 07/08シーズン後半用のパンフレットによると、1人1試合300ポンド(6万2千円)+付加価値税

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