7 詳細な経営状況10 4シーズン(2003/04~2006/2007)の推移を見ると、売上は48~54百万ポンド(101~113億円)。営業利益、最終利益とも、3年連続黒字の後、2007年6月期は赤字に陥った。 この間クラブはプレミアシップの6~8位と、安定した成績を残している。2006年6月期は、UEFAカップに出場したことが経営に寄与した。 CASE 2; Reebok Stadium, (Bolton, England), ver.5 p.6 Copyright ©Japan Professional Football League / Research Institute for Sport Business, Waseda UNIV 2008, All Rights Reserved 表 3:連結売上の推移 2007/6 2006/6 2005/62004/6(百万ポンド)売上 51.1 54.8 53.148.8営利 -5.5 1.6 5.22.5純利 -2.1 0.2 3.72.3(億円)売上 105.7 113.5 109.9101.0営利 -11.4 3.4 10.85.2純利 -4.2 0.3 7.64.8 ホテル事業の売上は、7.8~8.8百万ポンド(16.2~18.3億円)で推移している。総売上に占める割合は、16~17%で一定している。 表 4:売上におけるホテル事業の比率 20072006 20052004(百万ポンド)サッカー事業 42.545.9 44.540.9ホテル事業 8.68.8 8.67.8(億円)サッカー事業 88.095.1 92.184.8ホテル事業 17.718.3 17.816.2比 率 サッカー事業 83%84% 84%84%ホテル事業 17%16% 16%16% 支払利息の大本は、建設費用時の借入から派生していると推測される。毎年利息だけで、2.3~3.4百万ポンド(4.7~6.9億円)の支払いが生じている。 10経営状況に関するさらに詳細な資料を、巻末にまとめて掲載する 表 5:支払利息の推移 200720062005 2004(百万ポンド)3.42.3 2.3 2.7(億円)6.94.7 4.8 5.5 またスタジアム(貸しオフィスを含む)とホテルの償却期間は50年に設定されている。2007年6月期は合計83万ポンド(1.7億円)を償却した。 表 6:主な減価償却(2007年6月期) スタジアム ホテル (百万ポンド)コスト 41.5 8.9減価償却(当期)0.8 0.03減価償却(累計)6.6 0.2簿価 34.8 8.6(億円)コスト 85.9 18.4減価償却(当期)1.7 0.07減価償却(累計)13.9 0.44簿価 72.1 18 毎日稼働するスタジアム 8 外部から、人材とノウハウを導入 「建設直後のリーボック・スタジアムは、裸のスタジアムだった。古いやり方の小さなサッカー場で、何のビジネスもなかった」と、Duckworth氏は繰り返し語った。スタジアムを建設した時点で、クラブの資金が底をついたのだという。 1999年、クラブのディレクターだったGartside氏がチェアマンに昇格。外部から諸経費について質問したところ次の回答が得られた。 スタジアムとホテルを合わせて、 ・水 170千ポンド(35百万円) ・ガス 160千ポンド(33百万円) ・光熱費 不明
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