欧州におけるサッカースタジアムの事業構造調査2008報告書
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17 ヘルミッヒ社 CASE 1; MSV-Arena, (Duisburg, Germany); ver.7 p.14 Copyright ©Japan Professional Football League / Research Institute for Sport Business, Waseda UNIV 2008, All Rights Reserved 年、ジョイントベ(ドイツ、ゲルゼンキルヘン。旧称アレナ・アウフシャルケの建築に関わった。ドース・アン市では、アレマニア・アーヘンィオン・チボリの近隣に、新スタジアムを建設している。2008/09シーズンから稼働する予定。またホテルを併設する計画もあるという。 図 25:アーヘンの新スタジアム ヘルミッヒ社は1998ンチャーの一員として、ベルティンス・アレナ)ム式で60,000人収容、開閉式屋根と移動式ピッチを備えたベルティンス・アレナは、当時大きな注目を浴びた。 この経験を活かしてヘルミッヒ社は、MSVアレナの建設を受注した。「MSVアレナを設計した際、参考にした事例は?」と尋ねると、ヘルミッヒ氏はベルティンレナに加えて、アムステルダム・アレナ(オランダ、アムステルダム)と、ヘルレドーム (オランダ、アーネム)17を挙げた。またプレミアリーグのスタジアムはとくに参考にしていないが、ピッチとスタンドが近いことは評価していると答えた。 ヘルミッヒ社は、ベルティンスとMSVの他にも、多くのスタジアム建設を手がけている。 アーヘ(ブンデスリーガ2部)の本拠地、シュタデ ハンブルクでは、ザンクト・パウリ(ブンデスリーガ2部)のために、新スタジアムを建設した。 またビースバーデンでは、ホームクラブのSVベーエンが2007/08シーズン、ブン 17 開閉式屋根と、スライド式ピッチをもつ多目的スタジアム。フィテッセ・アーネムの本拠地。格した。そのスタジアムBrita-Arenaを2改修工事を、僅か3せた。1.5万人収容で、ビジネスボックスもある。ポイントは、工場でつくったユニットを運んできて、現地で組み立てたこと。 費用は14.5百万ユーロ(23.4億円)。ヘルミ工期は~ヶ月だろう」と くないそうだ。ミュンヘンのアリアンツ・アレナデスリーガ2部に昇部の基準に適合させるヶ月半の期間で完成さは10室。小さいながらビジネスラウンジッヒ氏は「コンクリートで施工したら経費2割増しで、1214語った。 18 スタジアムと芝生育成 ドイツでは、ドルトムントやハンブルグの芝生が悪く、年4度も張り替えるという。ドルトムントの有名な黄色の壁-ホーム側ゴール裏22,000席の1層式の観客席は、まったく風を通さないため、芝生によも、シーズン中3度芝を張り替えた。 図 26:ドルトムントの黄色い壁 オランダ、アイントホーフェンのフィリップス・シュタディオンは、かつてスタジアム内の通風を考慮していなかったため、毎シーズン4~5回芝生を張り替えていた。その後改築して、可動式の通風口を取り付けた。 、天然芝と人工芝のミックスブンデスリーガは現在、人工芝ピッチや、天然芝と人工芝のミックスを認めていない。イングランドはを試用している。ロシアやオーストリアは、人工芝を認めている。 26,600人収容(http://www.eredivisie.nl/)

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