欧州におけるサッカースタジアムの事業構造調査2008報告書
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CASE 1; MSV-Arena, (Duisburg, Germany); ver.7 p.9 Copyright ©Japan Professional Football League / Research Institute for Sport Business, Waseda UNIV 2008, All Rights Reserved 12 将来の計画 収益拡大に向け、以下の計画を進めている。 ・ ファーストフードのレストランを、スタジアム近くに設置する。 ・ レガッタコースを望む湖畔に今夏、レストランをオープンさせる。 ・ 150室の4つ星ホテルの建設許可を申請中。 スタジアムの特徴的な構造 13 全般的な特徴 13.1 スタジアムのコンセプト 正面入り口の意匠が、スタジアムのコンセプトを表現している。 まずガラス張りのファサードが「透明性」を象徴している。 図 9:正面ファサード 「デュイスブルクは労働者の町なので、正面入り口が特別なゾーンではない、『オープン』な場であることを強調したかった」とブレーマー氏は言う。 試合のない日は誰でもロビーに入ることができる。ロビーに立つと、そこからピッチを見通すことができる、「コンパクト」で「透明」な構造になっている。 ファンショップの入り口もロビーの中。ファンはまずスタジアムに入って、それから左手にあるファンショップのドアをくぐる(試合の日は、他の入り口を使用)。 ロビーから2階のビジネスラウンジを見渡すこともできる。他のスタジアムが、ホスピタリティ・スペースを一般客から隠そうとするのと、対照的だ。 図 10:1階がショップ、2階がラウンジ ロビーの反対側には、クラブ事務所があり、15人のスタッフが働いている。受付カウンターも、ここにある。 図 11:運営会社のオフィス(スタジアム内) 13.2 イベント開催 ピッチとスタンドの間に、舞台設営や備品搬送のために、5メートル幅の舗装された通路が確保されている。 図 12:ピッチとスタンドの間 またメインスタンド2階のビジネス

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