欧州におけるサッカースタジアムの事業構造調査2008報告書
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Arup Sport; ver.3 p.6 Copyright ©Japan Professional Football League / Research Institute for Sport Business, Waseda UNIV 2008, All Rights Reserved チケット販売用設備 構造設計 ticketing facilities Structural オペレーション室 交通 venue operation facilities Transportation 専門設計 マネジメント・サービス Specialist Design Management service 音響 クリーン開発メカニズム acoustic engineering CDM planning supervision ケータリング 設計評価 catering facilities design appraisals 防火対策 設計マネジメント fine engineering design management ファサード 採算計画 façade engineering economic planning ランドスケープ 安全・衛生 landscape design health and safety マスタープラン 調達 master planning Procurement 開閉式屋根 プロジェクト評価 moving roof design Project appraisals サーフェス、ピッチ プロジェクト・コンサルティング sport surface and pitch design Project consultancy サスティナビリティ プロジェクト・マネジメント Sustainability Project management 廃棄物対策 リスク・マネジメント waste management risk management 風対策 用地分析 wind engineering site analysis 表 2 アラップスポーツが提供するサービス一覧12施設の「持続可能性」 Parrish氏は、施設を建設する上でもっとも重要なキーワードは「持続可能性」であると説いた。これには、「経済」「社会」「環境」という3つの側面がある。 「施設が作られるきっかけになるのは、オリンピックやワールドカップなどのイベントが開催されるためというのがもっとも多いケースだ。しかし、施設は大会のためだけに使われるのではない。大会が終わって20年後、30年後も利用されることを考えて計画を作る必要がある。」と語った。 経済的持続可能性と大会終了後のプランニング コモンウェルス大会13の会場として建設されたマンチェスターの施設を例に取ると、メインスタジアムのシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムは、大会後に陸上トラックを撤去しサッカー専用スタジアムに改築した。6m掘り下げ、観客席を新たに設置。翌年からマンチェスター・シティFC14の本拠地として利用されている。 サッカーの試合以外にもコンサートでの利用も可能で、最大60,000人を収容できる。スタジアム内には最大1500名を収容できるホールや、試合時のホスピタリティ用スペースなどでカンファレンス、パーティ、ウェディングなどのイベントも常時可能となってお 12 出典:アラップスポーツパンフレット。英語は原文をそのまま引用。 13 イギリス連邦に加盟する国と地域により、4年に一度行なわれる世界大会。2002年の第17回マンチェスター大会では72の国と地域が参加し、全14種目が開かれた。

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