イレブンミリオンプロジェクト欧州視察2008報告書
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Ⅱ‐1.セビージャFC Jリーグ イレブンミリオンプロジェクト 欧州視察報告(2008年1月実施) 8 2.試合観戦(セビージャvsベティス @エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスファン) (1)スタジアム外の雰囲気 セビージャvsベティスという伝統的なダービーマッチだったため、試合前から異常な盛り上がりを見せていた。 セビージャサポーター:ホームゴール裏のスタジアム外にあるBARなどに集まって、酒を飲み発炎筒や爆竹で盛り上がっていた。警察が多く、警察車両と騎馬隊が配置され警戒態勢は十分であったが、サポーターを注意をすることはなかった。 ベティスサポーター:敵地へ乗り込むということでスタジアムまで応援歌を歌いながら行進を行っていた。前後左右には警察が配置され、サポーターを誘導していた。 (2)開場の遅れ キックオフの2時間前、19:00に開場の予定であったが、チームバスの到着の遅れにより時間になっても開場しない。全席指定のため、開場予定時間になってもゲート前に長蛇の列ができているわけでもない。そのため、開場時間が遅れても大きな混乱はなかった。一番驚かされたのは、日本のように、入場待ち列の整理が行われることはなく、無秩序にサポーターがゲートに集まること。しかし、無秩序の中にあるスペイン人の秩序なのか、大きな混乱がないことに驚かされる。 (3)スタジアム内のサポーター セビージャサポーター:開場後ゆっくりと入場し、キックオフ20分前くらいにゴール裏は満員になっていた。 ベティスサポーター:キックオフ15分前までスタジアム内へ入場していなかった。警察が隔離していたと思うが、どこで、どのように行ったかは特定できなかった。 キックオフには全員入場していた。 (4)入場口 セビージャ会員システムによりファンクラブカードにバーコードが付けられ、カードを入場口の専用機に認証させると入場できるようになっている。思ったより混雑がなくスムーズに入場していたが、しばらく観察していると数人は機械が読み取りをしなかったようで、係員が対応する場面も見られた。セキュリティもそれほど厳しくなく持ち物検査もなかった。

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