Ⅴ.参加者の所感(抜粋) Jリーグ イレブンミリオンプロジェクト 欧州視察報告(2008年1月実施) 64 Ⅴ.参加者の所感 (抜粋) ◆今までの自分がいかに井の中の蛙であったか。サッカー発祥の地やサッカーが最大の娯楽である地を自ら観て、聞いて、歩いて、今まで知ったかぶりをしていた自分が恥ずかしくなった。サッカーというスポーツ興行を業務として仕事をしていく上では、一度は現地に行って実際に触れてみるという大切さを第一に学んだ視察だった。クラブ訪問では、サッカー文化の違いというだけでは片付けられないものが数多く存在するという事実もあった。 ◆今回の視察はたいへん有意義であり、今後のクラブの進むべき方向性、イレブンミリオンプロジェクトの施策で生きてくる。今後についてもぜひJリーグにてサッカー先進国の視察実施をお願いしたい。各クラブで実施できれば良いのだが、フロントの人材育成にまで手が廻っていないのが現状。今後の繁栄は人材育成に懸かっている。ニュース、WEB、本などから得る情報も大切だが、実際に五感により得る情報は何物にも代えがたい。 ◆文化、考え方の違いによりなかなか取り入れることが難しい点も多かったが、細かいところまで掘り下げて考えてみるとヒントはたくさん隠されていた。 ◆この研修を通じて、学んだことは、あまりにも多岐にわたる。クラブ独自の信念を持ち続け、時には様々な方の意見や助言に耳を傾け、常に最新の情報にアンテナを張りクラブに情熱を注ぐことが、今回の研修目的である「イレブンミリオンの達成」につながると思う。私たちがやるべきことの指針を示して頂いた、今回の視察を、目標達成のために行動につなげていきたい。 ◆計画性を持った仕組みづくりも大切だが、なによりも、クラブに関わる全ての人間が愛情を持ってクラブを成長させるための情熱が、全てだと感じた。スポンサー獲得しかり、年間シート拡販しかり。そこに成績が加わると大きな社会現象となる! ◆日本で行われている代表戦、ワールドカップなどではなく、実際のヨーロッパのサッカーを肌で感じ取ったことは大きな意味があると思うし貴重な経験ができたと思う。今後に生かさなければならないと強く思う。 ◆宿泊は相部屋、しかもルームメイトが3回もかわるという状況で、多くのメンバーと寝食をともにしたので、クラブ間での意見交換や、合同企画立案に向けての話ができた。イレブンミリオン活動の活性化のために他のクラブ状況や組織形態、サポーターとの関係を知ることができ、把握することができた。他のクラブのスタッフのサッカーに対する真摯な姿勢、前向きな姿が分かり、自分への刺激になった。ルームメイト以外にも、視察や食事、つらく長い移動を共にしたことで、他のメンバーとも打ち解け、“仲間”になれたことは、今後のイレブンミリオンの活動でも大きな宝になるだろうし、イレブンミリオンプロジェクトを加速させる要因になると思う。 ◆2人部屋ということもあり、クラブ間のコミュニケーションはかなりとれたと思う。ずっと同じメンバーでなく、国によって変えたのも良かった。自分自身、ヨーロッパの海外視察は初めてであり、海外クラブの歴史や文化を経験できた事はすごく貴重だった。
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