Ⅳ.アヤックス Jリーグ イレブンミリオンプロジェクト 欧州視察報告(2008年1月実施) 58 クラブ概要 【創設】 1900年 【ホームタウン】 オランダ・北ホラント州・アムステルダム 人口約80万人(オランダ総人口 約1,600万人) 【ホームスタジアム】 アムステルダム・アレナ(Amsterdam Arena) 完成1996年4月 51,500人(今後は70,000~75,000人収容のスタジアムを検討) 【平均観客数】 2006/07:48,555人 【売上高】 7,433万ユーロ(118億9,280万円) 【タイトル】 ・リーグ優勝29回 ・オランダカップ優勝17回 ・UEFAチャンピオンズリーグ優勝4回 ・欧州カップウィナーズカップ優勝1回 ・UEFAカップ優勝1回 ・インターコンチネンタルカップ優勝2回 【特徴】 最先端の育成施設が設けられ、ユース・アカデミーと名付けられ、 ユース育成プログラムの充実による英才教育に定評。 ユースは年齢別で5つのカテゴリーに分類され、U9~U18の10チームで構成。毎年2~3名トップへ昇格。 1.総括 「サッカー」は国を代表するスポーツであり、長く深い歴史と伝統を感じた。 しかしながら、欧州内での競争に勝ち抜くべく、近年の選手年俸の高騰に対処するために、各クラブとも収益機会の増大を模索している。 どのクラブもスタジアムを所有(もしくは共同所有)しており、スタジアムを自前で持つことのメリットは、以前からわかっていたことだが、改めて非常に大きいと感じた。 すでに「満員」のスタジアムから追加収入を得るためには、スタジアムを増改築し収容人数を増やす、様々なランクに分けられた高額席・企画席を作る、新たな広告スペースを創り出すしかないからである。 また自前で持つことによって、「ホームアドバンテージ」の創出が可能になる。 選手の入場口からトンネル、ミックスゾーン、記者会見室、インタビュールームなどスタジアム内外のいたるところにエンブレムやクラブの歴史を示す様々な写真、ロッカールーム(ホーム側が広い)、座席・スタジアム全体の色感まで、“選手、スタッフをはじめとしてスタジアムを訪れるすべての人”が「クラブのホームスタジアム」を感じることができる。 Ⅳ.オランダ アヤックス(Amsterdamsche Football Club Ajax) 2008年1月13日観戦,14日訪問 叶屋 宏一(神戸)、岡本 文幸(鹿島)、黒崎 健太(草津)、渡辺 博(大分)
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