Ⅲ-5.ウェンブリースタジアム Jリーグ イレブンミリオンプロジェクト 欧州視察報告(2008年1月実施) 56 3.安全性・快適性を重視したスタジアム (1)高速道路2車線相当のコンコース 2000年に閉鎖された旧スタジアムは老朽化により、観客の安全性・快適性が十分ではなくなっていた。そこで、新スタジアムでは、安全性・快適性を重視している。 例えば、コンコースは高速道路2車線分ぐらいの広さがあり、観客がゆったりと行き交いできるスペースに。 (2)世界最大規模のトイレ数 新ウェンブリーには、世界の建造物の中でも最大規模である2,618個のトイレを設置。観客33人に1個トイレがある計算となる。 (3)過去の歴史を残す展示物 ①旧ウェンブリー時代の写真を展示 ◆スタジアム内のホールや通路には、旧ウェンブリーをしのぶ試合の数々の記念写真が展示されている。 ◆サッカー以外のイベントでは、モハメド・アリが1963年に試合を行った際の写真などを展示。 ②往年の名選手を称える展示物 ◆また、イングランドが1966年ワールドカップ・イングランド大会で初優勝し、ボビー・ムーアが優勝カップを掲げている歴史的シーンの写真を展示するなど、往年の名選手を称えている。 ◆駅からスタジアムに来る道の正面に、ボビー・ムーアの銅像がある 2.サッカー専用スタジアムの日常利用化 (1)大規模コンサートの開催 コンサートで使用する場合は、取り外し可能な座席にステージを仮設。
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