Ⅲ-4.プレミアリーグ Jリーグ イレブンミリオンプロジェクト 欧州視察報告(2008年1月実施) 3.Education/PFA (1)質問 Q.組織図中、Educationという部署の機能は? Q.またPFA(選手協会)と連携することもあるか? (2)フォスター氏回答 Education担当は各クラブのアカデミーの教育担当者と連携しながらアカデミーの生徒の教育面を管理。特に16歳から18歳の年代についてはサッカー以外の教育、例えばセカンドキャリアへの対応も必要なので政府から別枠で資金が提供されており、この資金が適切に利用されているかどうかを管理。 PFAとの連携は過去にはあったが現在はない。以前はPFAには第三者の会社がサービスを提供していたが、現在はPFA内にセカンドキャリア対応の基金があり、そこで現役引退後のための対応がなされている。6,200万ポンド(136億4,000万円)の資金の中からはフットボールファウンデーションに行く額のほかにPFAにも相当額(1,700万ポンド:37億4,000万円、これも放映権料をベースに決められている)が提供され、こういった活動に充てられている。この資金の中から選手に対する保険も掛けられている(PLが別途面倒をみるのではなく、PFAにお金を渡して独自にやってもらう方が好ましい。) 以前にプロ選手だった高齢の人達は経済的に裕福でないこともあり、そういった人達を支援するための基金もPFAが運営。 4.チケッティング (1)質問 Q.チケッティングや会員管理、CRMといったビジネスマターは各クラブに任されているのか、ある程度PLで統括している部分もあるのか? Q.観戦者調査がなされているが、単に結果をまとめているだけなのか、それとも結果を元にクラブになんらかアドバイスをすることがあるのか? (2)フォスター氏回答 本日、チケッティング担当者も呼んで説明をさせる予定だったが都合がつかなかった。PLは価格の設定、販売方法などに関して限定された役割しか果たしておらず、ほとんどはクラブに一任。 サーベイの結果については、PLでまとめて出版しているものとは別に各クラブに対して、もう少し詳細を含んだレポートを提供している。このサーベイを委託する外部の会社はPLが選び、標準的な質問項目はPLが設定。その他に独自の質問を各クラブが付け加えてサーベイを行っている。 コミュニティ開発部門 サイモン・モーガン氏 5.コミュニティ活動 (1)担当者経歴 元プロ選手、チェスターシティ、フルハムなどで活躍(600試合以上出場)。最近までフルハムのコミュニティ部門を担当。PLに入って約半年。PLから各クラブに分配されている資金が地域貢献、コミュニティ活動、チャリティ、事前活動に適切に使われているかをモニター。各クラブのコミュニティ担当と連動して活動。 (2)活動概要 PLもFAも、草の根活動が重要というに認識は年々高まっている。年間1億2,200万ポンド(268億4,000万円)がそのために支出されている。その多額の資金が有効に円滑に使われるように管理する必要がある。昨年だけで延べ120万人が様々な地元の活動に参加。基本的に7歳から11歳の子供たちが対象。 42
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