イレブンミリオンプロジェクト欧州視察2008報告書
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Ⅲ-3.チャールトン・アスレティックFC Jリーグ イレブンミリオンプロジェクト 欧州視察報告(2008年1月実施) 36 クラブ概要 【創設】 1905年 【ホームタウン】 ロンドン南東部チャールトン地区 【ホームスタジアム】 ザ・ヴァレイ(27111人収容) 【平均観客数】 2006/07:26,195人 【売上高】 3,590万ポンド(78億9,800万円) 【タイトル】 ・FAカップ優勝1回 1.視察にあたって ~クラブの現状~ (1)概要 1905年創部。ロンドン南東部のチャールトン地区がホームタウン。ホームスタジアムは「ザ・ヴァレイ(The Valley)」。英国国営鉄道(BR)チャールトン駅から住宅街を抜けて、徒歩3分。標準時間で有名なグリニッチに程近い。27,111人収容。今後40,600人収容へ拡張予定。 会長はリチャード・マーレイ。テレビ関連事業の経営者。筆頭株主でもある。 タイトルは1947年にFAカップ優勝のみ。昇格、降格を繰り返すチームである。2006-2007シーズンにおいて、プレミアシップ(1部)からチャンピオンシップ(2部)へ降格した。 (2)経営状況 前年の降格により、予算規模が半分程度へ縮小された。これはリーグからの放映権料分配金が大きく影響している。プレミアリーグからの保証金⇒2,000万ポンド(44億円)であるのに対し、チャンピオンシップの場合は保証金⇒100万ポンド(2億2,000万円)にしかならない。しかし、人員整理、パラシュートマネー(後述)による補填、マーケティング活動の強化等により、財政状態も良好である。 プレミアリーグから降格後、リーグからの配分されるテレビ放映権料の保証が2,000万ポンド(44億円)から100万ポンド(2億2,000万円)に減った。しかし今期は700万ポンド(15億4,000万円)、来期は1,100万ポンド(24億2,000万円)の資金がリーグからのパラシュートマネーとして2年間保障されている。シーズンチケットの販売は21,000席から17,000席に落ちた。降格したことでチケットの値段も下げ、また、スポンサーとの契約金も下がった。 プレミアリーグからの降格は、チケット、スポンサーにも影響するが、育成、コミュニティでもプレミアとしてのブランドを失うということがいえる。 しかし、プレミアリーグに昇格した場合、シーズンチケット会員へのアドヴァンテージとして17,000人Ⅲ.イングランド 3.チャールトン・アスレティックFC (Charlton Athletic FC)2008年1月10日訪問,12日観戦 常田 幸良(東京V)、小田 真也(大宮)、吉原 清人(横浜FC)、坂口 彰(C大阪)

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