イレブンミリオンプロジェクト欧州視察2008報告書
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Ⅱ-3.アスレティック・ビルバオ Jリーグ イレブンミリオンプロジェクト 欧州視察報告(2008年1月実施) (4)スポンサー戦略 • プラチナシート(新スタジアムから顧客への付加価値サービスを展開予定) • フンダシオンメンバー(下部組織の充実を図る、後援金のスポンサー) • クラブ育成組織への後援金であり、駆けつけられない遠くの地方の人が多い。下部組織育成への助成金3万ユーロ(480万円)を加えフンダシオンの合計は700万ユーロ/11億2,000万円)となる。 • サプライヤー(商品提供のスポンサー) • メインスポンサー(銀行、保険、コカコーラ、ビール会社、建設会社など) • ユニフォームスポンサー(現在は必要としない) • スポンサーはパッケージ販売し、埋められるところは埋めている。新たな展開は新スタジアムができない限り難しい。 (5)マーチャンダイジング(商品) 「1980年代は、ゲームウエアはスポーツメーカーから提供された。1990年代には、ウエア提供と契約金が追加されたが、2000年以降は、契約金が減少し、一部のクラブ(レアル・マドリードやバルセロナなど)以外は限界となる。そこで、2001年ウエアを自社ブランドで作ることを決定した。」 ユニフォームをはじめとする商品グッズは自社製作。グッズショップは現在6店舗を構える。最近は、地元の他クラブのユニフォーム製作へも事業を拡大し始めた。 町の中心街にあるグッズショップ。 オリジナルブランドはバスク人の自社デザイナーにより自社製作され、デザイン性も高くおしゃれ。 こういうところにふんだんに資本投資ができ、 収益も高い。 ターゲット層ごとに作成したブランドロゴ 7.ソシオとのコミュニケーション 会報誌(2ヶ月に1回)、マッチデープログラム、ウエブサイトのみと、一番大切なソシオとの情報ツールは簡素化している。 また、クラブを応援するサポータークラブ「ペーニャ」は370組織(バスク地方で150)あり、クラブの登録基準をクリアすれば、誰でもペーニャになれる。 *資料により数値に若干の差がある また、試合日以外では、ほとんど街中でクラブイ19

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