Ⅱ-3.アスレティック・ビルバオ Jリーグ イレブンミリオンプロジェクト 欧州視察報告(2008年1月実施) クラブ概要 【創設】 1898年 【ホームタウン】 ビルバオ市(バスク地方、人口:35万人) 【ホームスタジアム】 サン・マメス(San Mamés)(40,000人収容) 【平均観客数】 2006/07:34,000人 【ソシオ会員数】 34,373人 【ぺーニャ】 393 【年間予算】 4,600万5,000ユーロ(73億6,080万円) 【タイトル】 ・リーガ・エスパニョーラ優勝8回 ・スペインカップ優勝23回 ・スペインスーパーカップ優勝1回 1.視察にあたって スペインで3番目にクラブ訪問したのは、スペイン北部バスク地方ビスカイヤ県都のビルバオ市にあるアスレティック・ビルバオである。 事前に見聞きした情報で描いていたビルバオ像や、直前に訪れたパンプローナのオサスナのような育成型クラブの印象を持ってその地に足を踏み入れた予想と、アスレティック・ビルバオは大きく違っていた。 「バスク人だけでつくっている純血主義のチーム。育成のシステムが地域で浸透し、将来のビルバオの選手が地元から輩出される。ビルバオの町のクラブの後援会員は、会員であることにステイタスと誇りを持ち、子々孫々がビルバオの会員となる。」これが私達の持っていた事前情報だ。しかし、ビルバオを訪れ、その歴史を肌で感じなければ、アスレティック・ビルバオについて何も知らなかったことに気づく。 2.クラブハウス(社屋) 通訳の方がアスレティック・ビルバオの本部に電話をして場所を聞くと、怪訝そうに「住所など無くても、我々のところは誰でも知っているよ」と返されたと言う。町の誰も知らない人はいない、象徴的な存在というわけだ。訪れてみて納得。社屋は宮殿だった。 Ⅱ.スペイン 3.アスレティック・ビルバオ (Athletic Club) 2008年1月9日訪問 伊藤 慎次(G大阪)、新野 安子(山形)、原田 雄一郎(千葉)、佐伯 真道(愛媛) 町の中にあるクラブ本部社屋。社屋は宮殿として建てられた国宝級の建物。 案内してくれたマーケティング担当 エトール氏 16
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