Ⅱ-2.CAオサスナ Jリーグ イレブンミリオンプロジェクト 欧州視察報告(2008年1月実施) 13 2.スタジアム・レイノ・デ・ナバーラ視察 (1)スタジアム概要 ホームスタジアム 19,800人収容(2006/07平均観客数 17,000人)のレイノ・デ・ナバーラ(=「ナバーラ王国」の意。スペインではじめてとなる命名権販売「ナバーラ州観光局」)。1967年に完成。通常は4名で管理。スタジアム、駐車場、プール等すべてオサスナが所有。敷地内の空き地に寮や老人ホームを建てているので家賃収入あり。スタジアムにはクラブショップ、レストラン、クラブ事務所もある。 以前はコンサートもしていたが、芝生の維持管理のため現在は闘牛場(16,000人収容)で実施。 完成当初は3万人収容だったが、立見席を無くし、個席にした。「選手にとっても幸せなスタジアム」。 ピッチと観客席を隔てるものはない。(イングランドスタイルのスタジアム) 負債のない4クラブは、リーグ事務局から助成金が出たので、600万ユーロ (9億6,000万円)をかけて12年前に2階席を改築。 メインスポンサーに、年間150万ユーロ( 2億4,000万円)でネーミングライツを売却(旧名 エル・サダール)。 セキュリティカメラは40台設置。 ビジターは300席(クラブ間で枚数を調整し、サポーターへ販売)。「それぐらいしか来ない」。 金額によってテーブル席や個室(8席)を用意。 飛び降りに対しては、警察から6,000ユーロ/(96万円)の罰金が科せられるため、現在はほとんどない。 昨年度、プレスルーム改装(チャンピオンズリーグ出場のためUEFAからの要請) スタジアム改築計画 (クラブがさらにステップアップするため) ◆現在のスタジアムを改築してVIP席(快適な 席)を増やす必要がある。 ◆都市の規模を考慮した場合、現在のキャパシ ティはパーフェクト=席数は増やさない。 ◆新ビジネス(ショッピングセンター、ホテル等、 毎日使えるスタジアム)を目指す スタジアム正面入口 ショップ&レストラン メインスタンド ゴール裏スタンドバックスタンド
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