Ⅵ-1.ボルドー Jリーグ欧州スタジアム視察2017 報告書 (2017年10月28日~11月5日) 91 (3)ピッチに近いラウンジ・スカイボックス 特筆すべき点として、ビジネスラウンジやスカイボックスが、一般観客が通行する4階コンコースより下層の2、3階に配置されていることが挙げられる。今回視察したスタジアムのほとんどが上層階にラウンジやスカイボックスが配置されていたため、それらと比較すると、一際ピッチが近くに感じられた。ただし、観客席はクラブのカラーに統一されていなかった。 ビジネスラウンジは1,000人収容が可能な広さがあり、3エリアずつのサロンに分かれている。シャンパンや食事の提供も行っており、食事はスタジアム内の厨房で調理している。 (4)ビジネス・VIPとVVIPの動線区別 VVIPは1階貴賓室前に車を付けて、エレベーターで上階に上がるルートが確保されている。VIPとビジネスラウンジ利用者は正面ゲートから階段で2階ホワイエまでアクセスし、受付を行う計画となっている。VIPとスカイボックス利用客については動線の分離は行われていないようであった。 (5)独自に改装できるスカイボックス メイン・バックスタンド合わせて60室のスカイボックスがあり、ボックスの内装は契約企業が自由にデザイン・改装でき、契約を解除する際は企業が内装を原状復旧する。 (6)じかに選手を激励できる仕掛け ビジネスラウンジのテラスの床の一部がガラスになっており、1階の選手入場エリアがのぞけるようになっている。試合前後の選手を直接叱咤激励できるユーモアあふれる仕掛けであった。 ピッチに近い2階に配置されたビジネスラウンジ用テラス 明るく開放的なコンコース 選手ロッカーを模した内装のスカイボックス 選手を応援できるガラス床(選手入場エリアから) 選手を応援できるガラス床(テラスから)
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