Ⅳ-5.デュッセルドルフ Jリーグ欧州スタジアム視察2017 報告書 (2017年10月28日~11月5日) 67 ④メディア対応設備の充実 UEFAの規定でもメディア対応施設の充実やメディアに対するホスピタリティの充実が求められているため、最新のスタジアムに比べるとやや古い印象はあるが、日本国内のスタジアムと比して充実。 スタジアム外の駐車場にテレビ中継車を止め、側溝の中にあるケーブルを接続して、放送できるため、試合当日放送用ケーブルを引き回す必要がない。 記者会見室は音響設備や照明などが常設されており、壁や天井に吸音材が使用されており防音構造になっている。記者会見室内ではWi-Fiが利用できる。 記者会見室のテーブルでは記者が座席上ですぐに電源を使えるデザインの机を採用。 記者会見室の最後尾のテレビカメラ台の横には電源等の端子盤がある。 記者席は、メイン側の上層スタンド中央にある。 またテレビカメラの設置場所がメイン側上層スタンドの最前列(両ゴールライン上・センターライン上)、ビジターゴール裏中央などに常設されている。 ただし、放送ブースの常設はなし。 ⑤Wi-Fiについて 現在はメディア周りの部分のみに導入されているが、2024年のヨーロッパ選手権のドイツ開催が決まれば、客席に向けた導入計画(市が設置)がある。 ⑥立見席および一般の客席 ゴール裏のウルトラスの席は立ち見席。 もともとスタジアム建設当初はFIFAワールドカップの招致をしていたこともあり、椅子席だったが、2006年FIFAワールドカップ終了後、サポーターの声を受け、立見席へと改装した。 また、立見席とゴールの距離が近いこともあり、①シュートなどの猛スピードのボールが直接観客に当たらないように、②ゴール裏から物を投げ込まれないように、ネットが下げられている。 ウルトラスのコールリードがしやすくなるように、コールリーダーの登る台やコールリーダーが使用する音響設備(スピーカー)が設置されている。 側溝のケーブル フラッシュゾーンの様子(バックボードは常設) 記者会見室と記者用のデスク
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