Ⅳ-5.デュッセルドルフ Jリーグ欧州スタジアム視察2017 報告書 (2017年10月28日~11月5日) 60 促すことで、単に試合を楽しむだけではない付加価値をつけている。 その背景にはクラブが街の発展とともにあるという意識の存在を感じることができる。 ビジネスラウンジのチケット販売はクラブが行い、チケット1枚ごとに使用料をクラブからスタジアム運営会社に支払っている。 チケット価格は目安として ・バックスタンド側ビジネスラウンジ(400席)/ @€225(30,229円) / (観戦席はプラスチックの椅子) ⇒フォルトゥナクラブの企業が利用可能。ラウンジの内装・家具をBo Conceptが提供しており、ラウンジ利用者へ自社製品を使っていただくというショールーム化(メイン側フィールドにテレビには映らないがフィールド看板も掲出=ラウンジ利用者に見せる設定)。ラウンジ内は大小の部屋に分かれており、小部屋では部屋前に利用権利のある企業名が書いてある。同様に、広い部屋では、持っている座席数分のテーブル席をテーブル上の席札で確保している。また廊下側はオープンなラウンジ(席もフリー)となっているため、クラブスタッフがビジネス交流の橋渡しなどもすることがある。席数が少ないので静かに過ごせることがメリット。 ・メインスタンド側ラウンジ(1,600席)/ @€225~250(30,229~33,588円) / (観戦席はクッション付椅子) ⇒2つ目のカテゴリー以上のスポンサー企業はラウンジのテーブル席の予約ができるが、それ以外は予約できない。(混み合う試合では席確保が大変) メインスタンド側のラウンジの一角には選手家族専用エリア・レジェンドエリア・2つめのカテゴリー以上のスポンサーエリアもある。 また、小さな部屋の中にはDJが入りナイトバーのような演出を楽しめるものもある。 メインスタンド側ビジネスラウンジでは、試合終了後選手2人の“VIPトーク”というトークショーを行っており、選手やレジェンドとの交流などにぎやかな雰囲気。また、選手によっては試合終了後ラウンジで家族と食事をするためにビジネスラウンジに来る選手もいて、ちょっとしたファンサービスの時間ともなっている。 バックスタンド側ラウンジのエントランス バックスタンド側ラウンジ
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