Jリーグ欧州スタジアム視察2017
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Ⅳ-4.ミュンヘン② Jリーグ欧州スタジアム視察2017 報告書 (2017年10月28日~11月5日) 55 ⑤ビーチサッカー、バスケットボール ビーチサッカーやバスケットボールなど、サッカーとは異なる走り方や体の使い方をするスポーツ施設も整備されている。 ⑥体育館 FCバイエルン・ミュンヘンはサッカー以外にも、バスケットボール、卓球、ハンドボール等のチームを持っている。この体育館はバスケットボールと卓球専用で、バスケットボール3面とフィットネスジム(2階)で構成されている。 原則、サッカー選手は利用できないが、サッカー低学年選手(U9~U15)用の更衣室は1階に備わっている。そのため、屋外にはスパイクシューズの泥落とし(空気+水)があり、屋内にもシューズ乾燥室(電気ヒーター付き)が備えられている。更衣室は、選手のプライバシーを尊重し、監督も入ることはできないゾーンにしている。 ⑦スタジアム 「ドイツ国内では最高峰の育成専用スタジアム」とスタッフも自負する、収容人数2,500人のユース専用(U17、U19)のスタジアム(平均入場者数:1試合400~600人)。テレビ放映にも対応した試合会場として整備されており、ナンバリングが付されたメインスタンド・バックスタンドの観客席、電光掲示板(2つ)、記者席、テレビカメラ設置台、夜間照明、スタッフ専用Wi-Fi、売店(2カ所)に至るまでひと通りそろっている。総整備費の約半分がスタジアム建設に使われたそうだ。対戦相手によってはウルトラスも来場するので、ゴール裏には立見スタンドやセキュリティのための柵も設置されている。スタジアムの雰囲気を出すためにスタジアム周囲は壁でおおわれており、音響環境への配慮も図られている。ゴール裏の施設は、1階に更衣室、2階にラウンジやビデオ分析室が併設されており、分析室では分析スタッフが、試合や対戦クラブの分析を行っている。 グラウンド バスケットボールコート 体育館 ビーチサッカーコート

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